講談社ノベルス
ST 赤の調査ファイル

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061823242
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

高熱で病院の診察を受けた男が急死した。診断はインフルエンザで、処方された薬を飲んだ矢先の症状の激変だった。遺族が起こした医療訴訟で、STの法医学担当・赤城は、ただ一人病院の責任を追及する。果たして医療ミスはあったのか!?情報を開示しない病院の壁に、赤城は自分の過去を賭けて対峙する。

著者等紹介

今野敏[コンノビン]
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の’78年『怪物が街にやってくる』で第4回問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務などを経て、作家専業となる。その執筆ジャンルは幅広く、ミステリーをはじめ、伝奇、格闘小説と多彩である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

45
★★★☆☆ タイトル通り、本作は赤城がフィーチャーされた作品になっている。大学病院にてインフルエンザと診断され、出された薬を飲んだところ死亡に至った男性の死の真相を追うという内容。医療の現場の難しさは十分に分かっていたことだが、これを読むと一層病院という場所から遠ざかってしまいそう。「医療」そのものが難しいのではなく、人間関係や権力関係の難しさが蔓延しているのが実際のところだし。読みやすさはいつも通りだが、読み終えた後に心に何かが重くのしかかるような感じは今までにない感じかも。「赤城ちゃん」には笑った。2015/01/02

万葉語り

43
STシリーズ5作目。今回は赤城ちゃんが主人公。彼が大学病院を辞め警察に入った過去が切ない。理想と現実のはざまで苦しみながら働く医師の、過酷な状況が起こした事件だった。でも決して越えてはならない壁がある。社会的責任がある仕事に就き、困った人を救う職業だからこそ倫理観が必要だと思った。2015/05/04

しょこ

40
対人恐怖症であったのに、なぜか人を寄せ付ける吸引力のある赤城さん。そんな過去があったのね。いやぁ、しかもかっこいいじゃないか!!"折り合い"のつけ方か…自己を省みるいいチャンスかもしれない。STメンバーの程よい距離感と垣間見える仲間意識が楽しいシリーズ、進みま~す☆2018/06/17

rinko

36
ST 色シリーズ。『青』山くんに続いて、『赤』城さんフューチャリング。赤城さんが以前所属していた大学病院で医療事故が発生し調査をすることになったSTの面々。明らかになる赤城さんの過去、そして理想と現実。理想を追う赤城さんの対比役として現実に文句タラタラ垂れ流しの所轄の憎たらしい刑事が出てきたり、相変わらず巧いなぁ。同じ理想を持つ者は仲間だ、と最後に呟く赤城さん。一匹狼はどうした!?とにんまり。藤原竜也くんで脳内変換されてしまいます。2014/08/15

そのぼん

27
病院でインフルエンザの診察をしてもらった男が急死したことから事件が展開していきました。大規模な病院の悪い面も描かれていて、興味深かったです。実際の医療現場ではこの作品で描かれていたようなことがないと祈りたいです。2012/11/05

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