内容説明
迷宮と迷路は混同されがちだが、構造も、意味も全くの別物である…。高名な隻腕の建築家・東間真介は、自ら設計した、地上部分は左右対称、地下は迷宮構造の屋敷に住んでいた。そこで起きた鏖殺事件。迷宮内の密室で、真介の遺骸は年齢退行をした赤子の姿で発見され…。今、貴方の心奥の昏い迷宮も疼き出す。
著者等紹介
秋月涼介[アキズキリョウスケ]
1971年5月11日生まれ。『月長石の魔犬』で、第20回メフィスト賞を受賞しデビュー
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感想・レビュー
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雪紫
53
再読。「迷宮と迷路は混同されがちだが、構造も、意味も全くの別物である……」あらすじ衒学に引きずられてる・・・。シンメトリーと地下迷宮を携えた迷宮屋敷にて建築家夫妻が死亡。しかし夫の代わりにあったのは、赤子の遺体。あたかも赤子まで年齢退行してから死んだかのように・・・。迷宮なだけに迷宮入りなこの事件。おとなしめながらかなり凝ってることで。改めて思うがこのひと表紙といい森さんリスペクトしてるのだろうか?キャラ造形と森さんより大仰なキャラのモノローグという意味で。2022/10/29
miroku
15
迷宮と迷路の違いなどの蘊蓄が楽しい。中だるみ気味なのが残念だが、優しい結末が清しい。2012/06/10
じゅんぢ
12
題名にひかれて購入したけどあまりぱっとしなかった。読んでいるそばから忘れていってしまいそうな作品。2017/10/06
ソラ
3
【読メ登録以前読了作品】2007/01/18
アキ
3
建築家の屋敷内にある迷宮で起きた事件。 迷宮入りしたまま間もなく7年。 そんな事件に下宿:北龍館の家主である北城霞美が興味を持った。 妹と下宿人2人を家主の特権で無理やり伴い事件関係者に 話を聞くついでに推理しちゃったって話なんですが 迷宮の薀蓄が楽しかったです。 作品もとことん迷宮に拘っていて、こういうのも嫌いじゃないです。 個人的には別の事を考えながら読んでしまいましたけどね(^◇^;) だって雪恵が建築探偵の蒼と同じ能力持ってるんだもの~2012/08/18