内容説明
死体に書き込まれた意味のない数字…この世を呪う双子の少女…運命を統べる数値を弄び賭博する男…そして、恋人の復讐で連続殺人犯を射殺した刑事・小林洋介の内部に新たに生まれた幾多の人格…。透明な語り部によって刑事・小林洋介の「最後の事件」かつ多重人格探偵・雨宮一彦の「最初の事件」が語られるとき、殺人者へと人を誘うルーシー・モノストーンの歌声がこの世の「真実」を引き裂く。『多重人格探偵サイコ』ワールドのすべてはここからはじまる。
著者等紹介
大塚英志［オオツカエイジ］
１９５８年、東京生まれ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
5
中学生のときにリアタイで読み、衝撃を受けたサイコが数年前マンガで完結。小説では何が描かれていたのかと今更。マンガを読んでいること前提で、微妙にズレもある小説版。マンガのエピソード間をつなぐエピソードがファンとしてはおもしろい。本作は、受刑中の雨宮一彦に何があったか。2022/01/25
がらは℃
3
漫画よりも、こっち（小説）の方が個人的には好きだなあ。2009/12/06
夜兎
2
読んでいて気分の良い本ではなかった。心がざわついて、不安になるばかり。それなのに、ページをめくるのをやめられず…。このままシリーズを追うことになるだろう。第一の謎の答えがわからなくて気持ち悪いし、語り手も気になるから…。2014/12/18
空崎紅茶美術館
1
「絶望しか書かれていない」 小林洋介が退場し、雨宮一彦が舞台に上がる。刑務所内で繰り広げられる残酷なゲーム。透明な語り手によるサイコキラーの物語。最後の下りが、妙にすとんと落ちるのはなぜだろう。「キリストみたいに静かに祈っても／神様も救いも奇跡も届かない」
たびけん
0
思ったよりミステリーしてたのがちょっとびっくり2015/01/12
