内容説明
細工は完璧のはずだった…。映像や音声を駆使した画期的アリバイ工作の落とし穴。周到な犯人が見落とした想像を超えるダイイング・メッセージの数々。いずれ劣らぬ完全犯罪が思いも寄らない一点から破綻する。その決定的瞬間をラスト1ページにとらえ、究極の証拠を一目瞭然で明かすかつてない本格ミステリ。
著者等紹介
蘇部健一[ソブケンイチ]
『六枚のとんかつ』で第3回メフィスト賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
86
連作短編集。六とんなどでちょくちょく見かける半下石が主人公で最後のイラストでトリック示すタイプ。バカバカしくていい感じ。ただ宿敵のツッコミどころは頭なのか指なのか?。あと変化する証拠もイマイチ理解できず・・・無念。2017/07/29
あじむ
9
先に読み終わっていた文庫版との違いを楽しみながら読了。 ノベルス版には「黒のフェラーリ」という文庫版では削られた短篇がありました。文庫版には代わりに「サム・スペードの憂鬱」という短篇が収録されたんですね。 「逆転無罪」のオチがわからないという声があって不思議に思っていたのですが、ノベルス版の絵を見て納得しました。確かにこれだとオチがわからないかも。 そして他の人の感想で「指が6本になっている」というのを知って、絵を見返してみて笑ってしまいました。2024/11/07
みぃすけ
8
ゆるくて気軽に読めるし、オチのイラストも雰囲気に合っていていい感じ。お気に入りはバカバカしさ全開の「逆転無罪」。そりゃその人は目立つわ~!2018/05/19
寒っ!!
6
六本指はかなり本文を読み返した。それがヒントならすごかったな。再会はよかった。2016/11/11
zazo嶋
5
珍しく再読本。恐らく発売当時に読んでいたんですが古本屋の100円コーナーでやけに輝いていたので救出。タイトル通り、ラストの1Pにまさに動かぬ証拠がガッツリと書かれています。...イラストでw。そのイラストが上手いでも、下手でもなくなんとも言えないんですよねーw。蘇部さんらしい実験小説ですが、オチ(?)というか真相のバカらしさ、下らなさが「六とん」に比べると若干のキレのなさが物足りなくなっている自分にハッとさせられますw。そんな中、一番のお気に入りは「逆転無罪」のバカバカしさと、まんが道をモチーフにした「転2011/05/10