内容説明
口裂け女、人面犬、トイレの花子さん…。世の中を流れる怪しげな噂、「都市伝説」。いつの世もぼくらが友達の友達から耳にしてきた「絶対に本当の話」。それらすべてを支配するかのように2000年代に出現した、「秘密屋」という万能のオマジナイ。現代社会の神秘が、真っ赤なイメージで直接あなたに語られる。
著者等紹介
清涼院流水[セイリョウインリュウスイ]
1974年、兵庫県西宮市生まれ。1996年『コズミック 世紀末探偵神話』(講談社ノベルス)にて第2回メフィスト賞を受賞、衝撃のデビューを飾る。以来、常に「いま最もラジカルな作家」として斯界の注目を集めつづけている。京都在住。代表作に『コズミック・ジョーカー』(全4巻・講談社文庫)、『トップラン』(全6巻・幻冬舎文庫)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
4/123
9
再読。この本は私の青春を形作った素敵でかけがえのない一冊でしてね¨¨¨(しみじみ)。誰に聞いても『え、清涼院流水?早稲田ミステリの人?トップランじゃなくて?赤?白もあるんだ。へー¨¨¨』というごっつい薄い反応をされましてね、大分寂しい思いをしています。【都市伝説】という事実ともお伽噺とも分からない、けどルサンチマンとロマンに溢れている伝説に鋭くメスをいれあくまでも【真実とは?】を追求したほとんどドキュメンタリーな一冊。嗚呼、お勧めしたい!!だけど変人だと思われそうだからお勧め出来ない¨¨!!葛藤の一冊。2017/02/18
夜兎
4
西尾さんが影響を受けているのが流水さん(と、何かの対談で読んだのに何の対談かを忘れてしまった)。順番としては逆だけれども西尾さんテイストを感じてしまった。都市伝説とそれについての考察、仮説。世紀末感がたまらない。流水大説、もっと読みたい。昔はよく読んだけど、今一つ楽しさがわからなかったので…。今ならドはまりする気がする。2015/04/04
LIAN
4
再読。 本書の作者、清涼院流水ほど他人にオススメ出来ない作家はいない。ことばのロジックを好んだ独自の世界観にハマる人は、限定的だと思う(私はハマった…u_u) 本書は、巷に溢れる都市伝説を多数取り上げ、その成立背景に迫るという内容だが、流水大説節も弱く、購入当初は全く面白いと感じなかった(ブラフがすぐ分かってしまった為もあるかも)。再読にあたって、軽く流し読める大人になれた自分に感心した。2010/08/29
さち
1
さらっと読めた。都市伝説物として面白かったです。2014/06/16
お人形
1
単に奇をてらうのではなく、エンターテイメントとしてそれをするのが流水さんの魅力。さあ、白を読もうかな。2012/02/11