内容説明
時は二十五世紀。人類の文明は失われ、心を読む“意志の力”を獲得した蜘蛛が支配する地球。人間たちはその下で、下僕または奴隷として暮らしている。砂漠で育った少年ナイアルは、ひとり人類の自由を求めて闘いを始め…。“人間の意識の在り様”を問うC・Wの思想の集大成、代表作。
著者等紹介
ウィルソン,コリン[Wilson,Colin]
1931年、イギリスのレスターに生まれる。16歳で学校を離れ、25歳のとき、独学で書きあげた『アウトサイダー』がゴランツ社から刊行され、大ヒット作となる。マスコミ・批評界から、当時の若手の作家や芸術家たちとともに〈怒れる若者たち〉に分類されるが、本人はその分類を拒み、サルトルやフッサールの思想を引き継ぐ〈新実存主義〉思想の研究に従事。その後『宗教と反抗人』から『アウトサイダーを越えて』にいたるアウトサイダー・サークルを刊行。性倒錯、オカルト、犯罪研究を三本柱とする活発な評論活動で知られる。小説家としても、処女作『暗黒のまつり』以降、SF小説『賢者の石』、映画化された『スペース・バンパイア』など、作品は20作を数える。現在、イギリスのコーンウォールに在住
小森健太朗[コモリケンタロウ]
1965年大阪生まれ。1982年『ローウェル城の密室』が最年少で江戸川乱歩賞の最終候補となる。1994年『コミケ殺人事件』(現・ハルキ文庫)で作家デビュー。現在まで9作の長編ミステリ小説を刊行している。『ネメシスの哄笑』(出版芸術社)、『ネヌウェンラーの密室』『神の子の密室』(講談社ノベルス)、『バビロン空中庭園の殺人』『マヤ終末予言「夢見」の密室』(祥伝社)、『駒場の七つの迷宮』(光文社)などがある。翻訳書にミハイル・ナイーミ『ミルダッドの書』、カリール・ジブラン『漂泊者』がある
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