内容説明
「ルーシー7の七人めを捜して。そしてその者の左目に見たことのない痣があったらためらうことなく殺して」1972年、軽井沢の山荘で暴発した「革命」運動の最後の生き残り、焔妖子が警視庁キャリア・笹山徹に遺した奇妙な遺言。十数人の犠牲の血を必要とした山岳アジトでの聖宴が、眼球にバーコードを穿たれた殺人者の原点なのか?笹山徹の、そして多重人格探偵・雨宮一彦の「終わらない夏」の物語が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ai
6
連合赤軍とリンクする笹山の過去。コミック版の田辺、上野の事件の背後の動きを描く。ここまで小説版を読むと、ショッキングなシーンに意識を引っ張られることなく、大塚さんが何を描きたかったが理解しやすく。2022/02/07
鬼灯の金魚草
2
これだけで読むとなんのこっちゃ判らん!ジャケ買いで失敗したのかも…。2016/03/19
臓物ちゃん
1
「訓練のために山ごもりするなんてヒクソン・グレイシーじゃあるまいし」…ただ消費し、そして捨て去れ。かの『連合赤軍事件』を多重人格探偵サイコの文法で描いた異端のスピンオフ。大塚英志は押井守と同じく親父のグダグダ喋りだけで話をひっぱっていける天才なんだなと改めて思った。90年代の雰囲気がよく判って個人的には大満足の一冊。2016/07/24
kamogawaHB
1
今読むとアンラッキーヤングメン。2013/02/23
十日
1
前の二冊よんだからこれも。思わせ振りでドロドロしてて読んでて疲れた。真相を一冊できっぱり言えよ。ちょい胸焼けがするので、しばらくたって機会があれば読むかも。2012/05/28