講談社ノベルス<br> ヴァルハラ城の悪魔

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講談社ノベルス
ヴァルハラ城の悪魔

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  • サイズ 新書判/ページ数 323p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061819566
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

八ヶ岳山麓に屹立する壮麗な城は災厄に満ちていた。『サロメ』上演中に出現した歌手の生首、血の涙を流す聖女像、ライオンに食い殺される執事―厳重な警戒を嘲笑うかのように血と呪誼の饗宴は繰り返された。招待客のひとり・正親町聖架は、オペラと美酒美食に彩られた煌びやかな殺人劇の真相にたどりつけるか。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青沼ガラシャ

3
Twitterのやり取りがきっかけで積読消化。なるほど凄まじいまでのバカミス。素晴らしい。冒頭の衒学的かつ耽美的な奇書的雰囲気には惹かれたが、ラストの一言で全てが破壊された。冒頭で言及された中井英夫が可哀想。一昔前のクラオタ特有の面倒臭さには辟易した。2023/07/23

schizophonic

2
構想は壮大、けど、基礎工事は杜撰なまま見た目は豪勢なお城を建てちゃったものだから、あっという間に大崩落といった趣のクライマックスに圧倒される。それでもって解決編がなぜかやたらとノリノリなのよねー。作者のドヤ顔が目に浮かぶ。これが不憫萌えか!?2011/06/02

ジャム

2
オペラ趣味溢れる本格ミステリ。古本屋で見つけて読んだら予想以上の面白さに驚く。隠れた名作!2009/01/29

小物M2

1
評判は聞いていたがこれは確かに凄まじい怪作だ。あらすじとガジェットだけなら、これぞまさに本格ミステリといった感じで、オペラの薀蓄や古城で起きる連続殺人など思わず惹きこまれる。しかし、正親町聖架のキャラクターと軽い文体のせいで何とも言えない独特の雰囲気を生み出しており、このギャップがある意味面白い。肝心のミステリとしては……思ってた以上に酷かった(いい意味で)。特に、動機に関するある事実には声を出して笑った。しかも、これだけでは終わらず最後に明らかになる大仕掛けには脱帽。ここまで徹底してやれば文句もでない。2012/12/13

生きることが苦手なフレンズ

1
こんな結末のミステリーがあってもいいな、と思わせるミステリーです。薀蓄やルビ、舞台、人物の壮麗さは、正直、ビッグネームに比べると劣るように感じました。しかし、知識の登場人物による解釈の仕方が、キャラクターを生き生きさせていました。挟み込まれるトリビアが単なる百科辞書的な説明にとどまっていません。無自覚な知的キャバ嬢みたいなヒロインには感情移入できませんが・・・。作中人物視点の注釈は面白いです。誰も死んでない館ミステリー、それ、イミアルネ。2012/11/06

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