内容説明
『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』―1994年が始まったまさにその瞬間、前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。1年間―365日で1200人を殺そうと思えば、一日に最低3人は殺さねばならない。だが、1200年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
PSV
28
諸君、私は流水が好きだ。諸君、私は流水が好きだ。諸君、私は流水が大好きだ!JDCが好きだ。ワケの分からないネーミングセンスも好きだ。推理方法に名前がついてるだなんて鼻血が出そうだ。密室が好きだ。不可能犯罪が好きだ。真相を知ったときの衝撃は落胆と恍惚の入り混じった複雑な感情が渦巻く。空中密室が好きだ、胎児の密室が好きだ、ボーリング場の密室に至っては本気でネタ切れを心配したぐらいだ。諸君、私は流水が好きだ、愛してる。流水大説に光あらんことを!! ★★★★★2012/04/21
よるのもち
24
いつか読もうと思いながらもずっと避け続けていた作品。発表当時非難が殺到したというのも頷ける内容。私は以降のメフィスト賞作品などで耐性がいたのか普通に楽しめてしまったが、リアルタイムで読んでいたらそれこそ壁本だったかもしれない笑。余りにも荒唐無稽すぎる連続殺人や、無駄に人数が多くて個性が強いがほとんど扱いきれていない探偵集団JDC、風呂敷を広げまくった末のトンデモオチなど、勢いと物量で押し切られた感じがする。作中全体に漂う痛々しさも嫌いではなかった。2023/08/06
君塚
15
疲れた…。永遠に終わらないかと思った。作家が書きたいものが延々と積み上げられていく。風呂敷は広がり続けて、その中に自己完結的なパズルと漫画的なキャラクター、細々した蘊蓄と大胆すぎる歴史のアレンジが詰まっていた。読者への挑戦もちょっとすごい。ミステリってこれでいいんだ。文章は今読むとむず痒くて特に序盤はしんどかったのだけれど、中盤以降はエンタメに振り切った作品ということが見えやすくなってラノベ的に割り切って読めた。20年ぐらい前なら(推しの探偵とか語りながら)もうちょっと楽しく読めたかも。2026/04/12
白椿
15
メフィスト賞=問題作という図式を作り、本格・変格を通り越して『脱格』という言葉まで作ってしまった作品。良くも悪くも画期的だったのは『論理的解決の放棄』『現実感が皆無な登場人物』『犠牲者数の大幅増』『絶対に当てることが不可能な読者への挑戦』などでしょう(笑)。確信犯的に『ミステリの約束事』を木端微塵にしていますが、この真相は(納得できるかどうかはともかく)『操りテーマ』の最終形と言えなくもありません。間違ってもオススメできる作品ではありませんが、読後『新しい何かを読んだ』という気だけはすると思います。2014/12/14
葵
14
バーナード嬢の神林が壁本と言っていた意味がよくわかった。半分くらいから「早く終わんねーかなー」と思いながら読んでたw 二段組700頁であのオチは酷いわ!私が作者だったら、読者から石投げられるの怖くて外歩けない!当時多くの人からめちゃくちゃ批判浴びたみたいだけど、本当につまらない本なら話題にもならず消えていくよね。みんな文句言いつつも楽しく読んだんでしょ!過剰なキャラ設定とか新鮮で面白かったよ!笑ったよ!でも知り合いに「コズミック面白い?」って聞かれたら、「時間勿体無いから読まなくていいよ」って絶対言うw2020/06/26




