内容説明
ダイイングメッセージは華麗なカトレアの花…。ロサンジェルスの高級住宅街で起こった殺人事件は、密室で自殺した男の犯行なのか。物言わぬ花はいったい何を告げるのか。事件に巻きこまれた“私”推理行は、ありうるべからざる犯人の名前を指し示す。ミステリー最後の放れ業に挑戦した驚天動地の大異色作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
guriko
2
著者初読。『新本格ミステリを識るための100冊』より。著者近影のコメントを読むと、主人公は自己投影なんだよね、たぶん。いや、私も田舎の出身なので分かります。地元のエリートコースを順当に歩んでの地方公務員の万能感。2024/10/03
コマンドー者
2
新本格ブーム時に出た泡沫作。こんなもんまで出版されたのがブームの凄さを逆に実感できる。密室トリックやアリバイトリックは昭和40年代の森村誠一とかが散々やったパターンで、文章も何もかも素人の同人誌レベル。読者が犯人のメイントリックも、ミステリー好きなら誰でも思いつくが、バカバカし過ぎて敢えて誰もやらなかっただけというレベル。理論的にはまあトリックは成立しているが、肩すかし感が凄い。まあ、悪い意味でネタとしては一読の価値はある。2024/03/26
UPMR
1
読者=犯人趣向の作品のなかではまあ成立させてるほうだとは思う。が、なぜ成立してしまうのかというのが実はお粗末な点。これで次作の出版がゼロの本作のみの一発屋なら、この作品のロジックに照らすとかえって芸術点高かったのだが、カクヨムでこの作品を擦りつづけてたのは申し訳ないが笑ってしまう。高IQのエリートが語り手となってニューヨークで美女に囲まれながらカーチェイスしたり密室殺人を解決したりとハードボイルドして、ついでにニヤニヤ笑って本読んでるあんたが犯人なって指さしてくるプロットは欲望に忠実な感じがして清々しい。2024/06/27
にゃー
1
マインドコントロールの話をしながら女性を口説く冒頭から安定の新本格、連続する事件、唐突なハードボイルド展開があったけど案外好きだなー 仕掛けが成功してるかは保留でww2018/11/24
ジャム
1
皆さんのレビューほどひどくはなかったです。この手のトリックではこちらのほうがまだ成功していると自分は思いましたね。また、一発ネタだけでなくきちんとアメリカを舞台にした密室殺人などを扱ったミステリになっている点も好印象でした!2014/06/11
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