内容説明
〈異来邪〉を名のる人物から届いた死の予告状どおり、地上80メートルの密室から消失した甲斐辰朗。4時間後、マンションの1室で発見された首なし死体は二重生活を営んでいた辰朗のものなのか。なぜ犯人は首を持ち去ったのか。息つぐ暇もなく繰りひろげられる推理戦の果てに、閃光のごとく顕れる度胆をぬく真実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
「名探偵 法月綸太郎シリーズ」第二作目。著者の言葉の「これは綾辻行※の『殺※方程式』ではありません。」が良いですよね!当時はこういうお遊びが流行っていて、凄く楽しかったことが思い出されます。”首なし死体”、”双子”まさにって感じですものね。ということで、楽しみに読み始めたんですが、どうにもこうにも名探偵の論理についていくのが大変で(苦笑)!最後の着地点は流石!だとは思いましたが、読むのが大変な一冊でした。(六年前の感想、全くそのままです😂)2022/12/06
Yuki
33
他人の出入りができない施設から教祖が消え、離れたマンションで首のない死体として見つかる、という謎から推理が二転三転通り越してくどめの七転八倒。教祖の出自も絡んで「誰がやったか」を通り越して「首なし死体は誰」という謎にまで発展。なるほどだから「誰彼」なのか。この頃はまだ駆け出しで文章がお上手じゃないけれど、謎に引っ張られてずいずいと読んだ。法月綸太郎、名探偵人気としてはちょっと落ちるっぽいけど、私はこの法月父子の会話が結構好きだなぁ。読了後はドーナツが食べたくなった。2018/10/11
エムパンダ
18
新興宗教の教祖が密室から消え、離れたマンションから首無し死体が発見される。推理が二転三転し、ことごとく捜査によって覆され、これでもかと論理が詰め込まれる展開。めちゃくちゃ頭をフル回転させて読みました。DNA鑑定がなかった時代の話だけど、理詰めで犯人を絞っていく構成は緻密で素晴らしいです。おもしろかった。2022/01/01
山田太郎
18
再読。こんなとっ散らかった話だったっけ?わけわかんない推理連発な気がするし。若気の至りな作品なんだろう、多分。2011/11/09
ゆのん
17
法月綸太郎シリーズ。ある教団の教祖が予告状どおり首を切断されて殺される。首は持ち去られていて身元の確認から始まるのだが長い・・。トリックや動機、驚く結末は流石だがとにかく長い・・。エーテル波や人工内耳手術などの説明が辛かった。面白くはあるのだが読了するのには強い意志の力が必要だな。はぁ、辛かった。長いよ・・。2017/09/01