内容説明
連続殺人の舞台は、吊橋を渡った断崖に建つ洞洛館だった。その橋が落ち、館そのものが密室になる。大垣洋司が大学の夏休みを利用して洞洛館を訪れた時、すでに仕掛けは緻密に張りめぐらされていた…。壮大にユーモラスに精巧に構築された「新本格探偵小説」ここに誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-san
7
軽いノリ。文章は1作目ということもあってか、あまりうまいとは感じなかった。二人目の殺人の際にどうやって角が飛び出したようにしたのか、よくわかんなかった。真の犯人も意外さはなく、真の探偵もいまいち魅力がない。後期クイーン的問題を意識したようなタイトルだが、個人的にはあんまりぴんと来なかった。佳作。2020/12/05
saifu
2
やっぱり新本格初期の作品のこの「如何にも」な感じが好きだ。この作品が『鬼に捧げる夜想曲』に多大な影響与えたのかしらん。2012/05/09
二分五厘
0
1989.6.27
shibatay
0
十年ぶりの再読。読み返しても秀作。2006/08/03
遊真
0
ありがちな青春ミステリーかと思いきや……。あの時代にこのテーマを扱った斎藤肇は凄い。