内容説明
強請の常習者が隅田川ベりのアパートで絞殺されたとき、「犯人」は目と鼻の先、川船の中で接客中だった。魔術さながらの脱出トリックか、それとも…。鉄壁のアリバイに挑む、美貌の奇術師・曾我佳城。その彼女に次々と罠を仕掛ける犯人たち。トリックの限界に挑戦する作者と名探偵と犯人の華麗で壮絶な競演。
目次
石になった人形
七羽の銀鳩
剣の舞
虚像実像
花火と銃声
ジグザグ
だるまさんがころした
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
49
およそ25年ぶりの再読。若くして引退した美貌の奇術師・曾我佳城が活躍する2作目の短編集。自身もマジシャンである泡坂妻夫氏ならではのトリッキーな作品ぞろいです。あえて衆人環視のステージ上で犯行に及ぶ必然性などの、動機の点でやや無理があることには目をつぶりましょう(笑)。マジックのネタもどこから氏の創作なのか判断がつきませんが、「だるまさんがころした」に登場するイリュージョン「夢のエキスプレス」が実在するなら、是非見てみたいものです。中では巧みなミスディレクションに翻弄されるタイトル作「花火と銃声」が秀逸。2014/12/02
慧
0
★★
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