内容説明
ヨーロッパで、西側スパイ網を震撼させる連続殺人が発生した。殺されたのはCIAの秘密エージェントばかり。だが、KGBは動いていない!自ら、死神を名のる謎の組織は、唯一の敵、仙石文蔵らを一掃すべく、日本に上陸。両者の死闘は、太平洋の深海、南アフリカを舞台に繰り展げられる。シリーズ第6弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ume-2
3
半分意地になって読み続ける「鯱」シリーズ第6弾。週刊現代連載から外れた書下ろし。主人公というものがこのシリーズにあるのなら仙石老人になるのだろうか。思念を遠い過去に到達させ、樹木と意思疎通してきた老人はついに自らを蝕むがん細胞に語り掛け、説き伏せ、消失させてしまった。シリーズ最初の緊迫感は今では薄れ、パロディー感すらある無敵感。既に地球上に彼らに太刀打ちできる者は居ない。今作も伝説の神が憑依した空間移動も可能な敵役であったが主人公どころか他の3人にすら歯が立たない。別の意味でシリーズの今後が愉しみである。2025/06/05
仁藤
0
敵に甘いが、女性に厳しい。2018/07/24