内容説明
東京地検検事の妻が白昼、異常者によって拉致された！遅々として進まぬ捜査に業をにやした検事は、一匹狼の調査屋・千年道士に助けを求めた。千年の魂を震撼させた予想外の結着が、彼を深夜の阿蘇山麓、香港の暗黒街へと誘う、苛烈な旅の始まりであった…！長篇バイオレンス・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
村山トカレフ
2
繋がりのない女性を突然拐取して、陵辱の限りを尽くし洗脳までする。こんな人間を「異常者」といわなくてなんといふか。黒社会との闘いは粗いのだがそこがまた「らしい」。フィクションと理解しつつ、作中の犠牲者には常に同情して読み進める。が、性描写にはきっちり反応する私。ふっ、昔と変わらないゼ。しかし懐かしいなぁ。随分と久々の再読。昭和末期のあの頃を思い出し、寿行さんらしい内容と文言のチョイスにどっぷりと浸かった時間でした。いい湯だった！2018/05/11
