感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
41
放たれた男宮地晴雄、大物の男村元平吉、ニヒルな男森尾保一、まじめな男間仲広行。昭和11年2月に4人の四高生の目を次々と刺し殺した片目マント。それを解き明かす男は晴雄の親友か敏腕記者か検事か。203という短いページで被害者達の説明、事件、捜査に伏線、最後の推理合戦(ここ見所)!綺麗に、スマートにまとめている。凶器送るのかとか、1人だけ違う目を刺された理由が凄いガッチリくる。駄菓子屋のシーンとかこれ、絶対伏線!と思いながらも解けなかった。今の時代読んでも面白いのが多いな梶さんは!2021/02/06
センラ
4
連続殺人ものです。被害者はメスで片目を刺され、事件の裏に〝片目マント〟の影が見え隠れするという……。一見淡々として地味な物語進行ですが、重要な伏線は序盤から巡らされており、(期待どおり)終盤の論理の応酬・予測すら出来ない終着点へと繋がってゆきます。やっぱり梶龍雄は「さり気ない伏線」がピカイチです。2016/02/14
saifu
1
今回は分かりやすいな〜こんな作品も書くんやなって思ってたらまんまと騙された。そりゃそうだよな!2014/10/17
kanamori
0
☆☆★2011/02/05
ささ
0
昭和59年発行、昭和10年代の金沢を舞台にした連続殺人事件の謎を解き明かすミステリーです。事件そのものもですが、昭和初期の高校生活の描写に歴史本を読んでいるような趣がありました。2023/09/30