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出版社内容情報
【内容紹介】
第32章 崩御
第33章 殯（もがり）
第34章 二上山（ふたかみやま）
大海人（おおあま）の崩御は、くすぶっていた後継者（あとつぎ）問題を表面化させた。皇太子（ひつぎのみこ）・草壁に異を唱える大津と、草壁を推す、皇后（おおきさき）・讃良（さらら）――。それぞれの決断が大きな波紋を巻き起こす。
「次の天皇（すめらみこと）には大津を」と公表する間もなく大海人は亡くなった。悲しみにくれる讃良をよそに、大津たちは後継者（あとつぎ）問題をめぐる謀反を企てる。しかし、讃良の圧力が加わり、大津は窮地に立たされ――。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi（葵・橘）
30
「天上の虹」第十二巻。どんな理屈つけても讃良は自分の息子を天皇にしたかったんだよね‼️と思ってしまう成行ですよね。（歴史的事実はどうあれ、ね。）今巻は名歌が頻で、涙を堪えられません。「ももづたふ 磐余の池に 鳴く鴨を 今日のみ見てや 雲隠りなむ」「現世の 人にある我れや 明日よりは 二上山を 兄弟とわが見む」「磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど 見すべき君が ありと言はなくに」草壁皇子の方が年上だったこと、大津皇子の正妻が蘇我赤兄の孫だったこと、色々なことが絡みあってますよねぇ。2024/05/16
どあら
11
大津は皇后さまには敵わなかったね…。山辺皇女も悲しい最期でした(T-T)2016/08/01
aisu
10
大海人(天武天皇)の崩御から、大津皇子の決起、関係者の逮捕、川島皇子の裏切り・証言が決定的になって大津は死罪に。大伯(大津の姉)による二上山の歌。2023/08/15
麻悟
3
大津、好きだったんだけど、やっぱりこの大名児関連の動きからのこの流れは微妙だなあ・・・って思う。若さゆえか。やっぱり大海人の皇子の中では高市が一番跡継ぎにふさわしかったんだろうな。 個人的に御名部が好きなのでこの表紙は好きです。2014/04/30
ten
2
第32章 崩御 第33章 殯 第34章 二上山 現世の人にある我れや明日よりは二上山を兄弟とわが見む 天智天皇、大津皇子と立て続けに亡くなる。これから、孤高の人持統天皇へとまっしぐらか？2016/03/01
