講談社学術文庫<br> 狂気と王権

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講談社学術文庫
狂気と王権

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061598607
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0120

内容説明

元女官長の不敬事件、虎ノ門事件、田中正造直訴事件、あるいは明治憲法制定史、昭和天皇「独白録」の弁明など、近代天皇制をめぐる事件に「精神鑑定のポリティクス」という補助線を引くと、いったい何が見えてくるか。「反・皇室分子=狂人」というレッテル貼り。そして、「狂気の捏造」が君主に向けられる恐れはなかったのか?独自の視点で読み解くスリリングな近代日本史。

目次

第1章 オカルティズムと宮廷人
第2章 虎ノ門のテロリスト
第3章 石と煙突のファナティケル
第4章 フレーム・アップができるまで
第5章 ニコライをおそったもの
第6章 相馬事件というスキャンダル
第7章 マッカーサーに語ったこと
第8章 皇位簒奪というイリュージョン
第9章 ルードヴィヒの王国から
第10章 ノイシュバンシュタインの物語

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年京都府生まれ。京都大学大学院修士課程修了。現在、国際日本文化研究センター勤務。風俗史、意匠論専攻。1986年度サントリー学芸賞、1999年度芸術選奨文部大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

62
あんな事をする人間が正常であるはずがない。犯罪の理由に狂気を見るのは現代マスコミでよくお目にかかる光景。本書は日本のテロとそれが社会的な狂気の関係について論じた一冊。虎ノ門事件から始まり元女官長府警事件という近代日本の不敬に纏わる事案を狂気というベールを降ろして幕にしようという思考。大津事件に関しては狂気の概念が外交や政治に左右される部分などは戦慄を覚える。その根は我々の中に残っている気もするが…。後半は近代日本の闇の部分に光を当てようとしているが、著者による予断が多く試論の域は出ていないかなあ。2023/11/09

ばんだねいっぺい

25
あとがきのとおり、古くて新しい問題である。そもそも、精神病でなければ、犯罪者足り得ないなどという言説すらあるなかで、どこで線引きするかは、時代時代の判断で積み重ねられてきたが、いまだに混迷のなかにあるかとは、思う。2023/12/28

中年サラリーマン

17
昭和天皇暗殺未遂の難波。彼は思想犯であることを主張するが検察は狂人として事件を処理したがる。思想犯の狂人へのレッテル貼りの時代。しかし、さらに前の時代の田中正造の直訴の直後彼を狂人とレッテル貼りした新聞はほとんどなかったし、大津事件の津田は素人目にはむしろ狂人では?と思うところもあったにせよ、常人として処理されていく。相馬事件もしかり。ここに明治維新を通した日本の精神鑑定の受容の歴史を著した本なのかなと思わせとても面白く読んでいた。が、それだけではなく精神鑑定を皇位継承とからませる仮説がとても面白かった。2014/05/05

Gen Kato

5
精神医学と精神病と天皇家と反皇室分子たちとを繋ぐもの。おもしろく惹き込まれ、最終章のルードヴィヒ2世に至って深く得心する。文庫版あとがきの梅原猛とのエピソードも好きです。2018/06/03

渋江照彦

5
非常に読みやすい本でした。紹介して下さった人からは「この先生は筆が立ち過ぎるんですよ」という旨のお話を事前に伺っていたのですが、成程と納得致しました。著者自身がおっしゃっておられる様に根拠は余り無いのですが、文章が巧みなのでついついのせられてしまう所があります。面白い作品だとは思いますので、興味のある人はお読みになると良いかも知れません。2015/06/26

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