出版社内容情報
西洋人の鋭い観察眼と真摯な探究心。16世紀~19世紀、生きた日本語の精緻な記録。
1549年に来日したサヴィエル以降、ポルトガル・ロシア・オランダなどの人びとが、布教や交易、漂流民との交流等を通じて日本語に触れた。彼らは、口語と文語の使い分けや敬語など複雑な構成の日本語を、鋭い観察眼で分析し、精緻な辞書を作りあげた。それは、方言や俗語など当時の生きた日本語の貴重な記録でもある。彼らの真摯な研究成果と、日本語観・日本人観を紹介する。
【目次】
第1章 吉利支丹の世紀と日本語の世界
第2章 魯西亜人とその日本語学
第3章 オランダ人とその日本語学
第4章 J・J・ホフマンとその日本語学
第5章 十九世紀ヨーロッパの東洋学者と日本語学
第6章 幕末、宣教師と日本語研究
内容説明
一五四九年に来日したサヴィエル以降、ポルトガル・ロシア・オランダなどの人びとが、布教や交易、漂流民との交流等を通じて日本語に触れた。彼らは、口語と文語の使い分けや敬語など複雑な構成の日本語を、鋭い観察眼で分析し、精緻な辞書を作りあげた。それは、方言や俗語など当時の生きた日本語の貴重な記録でもある。彼らの真摯な研究成果と、日本語観・日本人観を紹介する。
目次
第1章 吉利支丹の世紀と日本語の世界
第2章 魯西亜人とその日本語学
第3章 オランダ人とその日本語学
第4章 J.J.ホフマンとその日本語学
第5章 十九世紀ヨーロッパの東洋学者と日本語学
第6章 幕末、宣教師と日本語研究
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
10
1989年原本。日本と外国の交流において、辞書の存在は市民レヴェルで昔の方が重要な代物だったと改めて実感される好著。日本語の宝庫、『日葡辞書』(101頁~)はポルトガル語が日本語のカタカナの語源となっているケースもあるので知っておきたい。露との関係では、橘耕斎の世界初日魯辞典『和魯通言比考』1857年を覚えておきたい(127頁)。蘭との関係では、『ドゥーフ・ハルマ』1816年成(178頁)。ホフマンの『日本文典』(248頁)は、日本人よりも日本語が国際デビューしていたことの証明だと、著者は指摘される。2013/07/06
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