内容説明
土間の柱に異形の面を取り付け、火難よけや家の守護神として祀られた竃神。偶像化はされず、精霊的な存在として河童譚や出産の習俗などと深く結びついた厠神。日本家屋の暗所に祀られたこれらの神々は、生死や新旧を転換する強力な霊威をもち、此の世と霊界との出入口に宿った。昔話や儀礼、禁忌など伝承を博捜し、家つきの神の意味と役割を探る。
目次
竃神の象徴性―生と死の媒介者
金工と錬金術
家と火―竃・イロリの火を中心に
産屋の火―火の媒介機能を中心に
イロリをめぐる習俗―裸回りの深層
厠考―異界としての厠
厠と化粧―変身のフォークロア
黄金と糞便のフォークロア
オタナサマ信仰の周辺―東北地方の家の神信仰を中心に
オタナサマの性格
年徳神と疱瘡神
庚申信仰試論―転換の論理としての庚申
橋の民俗
柿の民俗
狐の民俗―「狐に化かされた話」を中心に
狐火とミカワリ婆さん
著者等紹介
飯島吉晴[イイジマヨシハル]
1951年、千葉県生まれ。東京教育大学文学部卒業。筑波大学歴史・人類学助手、講師を経て、天理大学教授。専攻は民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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