内容説明
師弟として、父子として、濃密な関係にあったフロイトとユンクだったが、一九一一年、リビドー理論をめぐって二人の間にさざ波が立ちはじめる。この亀裂は深刻化し、やがて一九一三年、関係解消を呼びかけるフロイトの手紙にユンクが即応し、二人は悲劇的な結末を迎えることとなった。本巻では、訣別へと至る一九一〇‐一三年の書簡を中心に収録。
目次
一九一〇年
一九一一年
一九一二年
一九一三‐二三年
著者等紹介
金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年生まれ。東京大学文学部卒業。専攻はドイツ文学。広島大学、静岡大学、日本大学の教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
3
J⇒F:学会入会に躊躇する理由が書かれている(81ページ)。学会とは専門家の交流の場であると同時に、何かが引っかかって辞めてしまうケースもある。それだけ、専門性が高度化・深化していくと善からぬ問題も浮上してくるのだ。リビドー(性的飢餓)で想起するのは、なんで肩書のある人が愚かな痴漢行為をしてしまうか、ということである。同性愛、近親相姦といったタブー視される問題もやり取りされている。心理学者はしてみれば、分析対象が人間だから自分も自己分析もせねばならず、大変な分野か。J⇒F:動物と人間の関係を近親相姦論で。2012/12/25
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