出版社内容情報
勅撰の正史、「六国史」の第三
初の現代語訳(付・原文)
『日本後紀』は平安時代初期の歴史を扱った国史であり、朝廷中枢の重要な出来事を網羅した貴重な史料でもある。全巻のうち10巻のみが現存、散佚した部分の修復補完が江戸時代から多くの学者の手により試みられてきた。本書では、『類聚国史』『日本紀略』等から集めた逸文を加えて復元された全40巻に、初めて現代語訳を施す。歴史の曲がり角、平安初期の様子が間近に蘇ってくる。
『日本後紀』は古代国家が編纂した六国史の1つで、桓武朝の後半から平城・嵯峨・淳和朝に至る4代、年号で言えば延暦11年から天長10年に至る40年余の歴史を記述している。都が「咲く花の匂ふがごとく」と栄華を謳歌した奈良京から長岡京へ遷り、それも束の間、平安京への遷都が行われ1000年の都城建設がすすめられる一方で、律令国家は大きな曲がり角を迎え、政治改革が模索される時代であった。――<本書上巻「まえがき」より>
平城天皇
巻第十四 大同元年五月――同年九月
巻第十五(逸文) 大同元年十月――同二年六月
巻第十六(逸文) 大同二年七月――同三年三月
巻第十七 大同三年四月――同四年四月
嵯峨天皇
巻第十八(逸文) 大同四年四月――同年十二月
巻第十九(逸文) 弘仁元年正月――同年八月
巻第二十 弘仁元年九月――同年十二月
巻第二十一 弘仁二月正月――同年閏十二月
巻第二十二 弘仁三年正月――同四年二月
巻第二十三(逸文)弘仁四年三月――同五年六月
巻第二十四 弘仁五年七月――同六年十二月
森田 悌[モリタ テイ]
著・文・その他
内容説明
『日本後紀』は平安時代初期の歴史を扱った国史であり、朝廷中枢の重要な出来事を網羅した貴重な史料でもある。全巻のうち十巻のみが現存、散佚した部分の修復補完が江戸時代から多くの学者の手により試みられてきた。本書では、『類聚国史』『日本紀略』等から集めた逸文を加えて復元された全四十巻に、初めて現代語訳を施す。歴史の曲がり角、平安初期の様子が間近に蘇ってくる。
目次
平城天皇(巻第十四 大同元年五月‐同年九月;巻第十五(逸文) 大同元年十月‐同二年六月
巻第十六(逸文) 大同二年七月‐同三年三月
巻第十七 大同三年四月‐同四年四月)
嵯峨天皇(巻第十八(逸文) 大同四年四月‐同年十二月
巻第十九(逸文) 弘仁元年正月‐同年八月
巻第二十 弘仁元年九月‐同年十二月
巻第二十一 弘仁二年正月‐同年閏十二月
巻第二十二 弘仁三年正月‐同四年二月 ほか)
著者等紹介
森田悌[モリタテイ]
1941年埼玉県生まれ。東京大学文学部国史学科、同法学部公法課程卒業。専攻は日本古代史。文学博士。金沢大学教授を経て、群馬大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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