講談社学術文庫<br> 善の研究

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講談社学術文庫
善の研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 520p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597815
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

人間の意識を深く堀り下げ、心の最深部にある真実の心は何かを追究した代表作を徹底的に読み込む。丁寧な注釈と的確な解説
日本哲学の名著を読む

日本最初の本格的な哲学書『善の研究』。深い思索とたゆまぬ探究心、西洋思想との厳しい対決。西田幾多郎は、人間の意識を深く掘り下げ、心の最深部にある真実の心は何かを探究し続けた。本書では、難解な本文を平易に噛み砕きやさしく読み解き、詳細で懇切な注釈と的確な解説を施し、論旨を纏め示す。2編の補論も収載、西田の代表作理解のための最善の書。

本書は、西田幾多郎の代表作『善の研究』に注釈と解説を試みたものである。『善の研究』で用いられている難解な哲学用語をわかりやすく説明し、本文中に引用されている哲学者の思想やその著作を簡明に解説した。また、意味のとりにくい難解な文章をできるだけ平易に、くだいた形で表現し直し、各章ごとに、その全体の論旨をまとめ、それと同時に、個々の主張の背後にある根本の精神を明らかにするよう努めた。――<本書「まえがき」より>

第1編 純粋経験
 第1章 純粋経験
 第2章 思惟
 第3章 意志
 第4章 知的直観
第2編 実在
 第1章 考究の出立点
 第2章 意識現象が唯一の実在である
 第3章 実在の真景
 第4章 真実在は常に同一の形式を有っている
 第5章 真実在の根本的方式
 第6章 唯一実在
 第7章 実在の分化発展
 第8章 自然
 第9章 精神
 第10章 実在としての神
第3編 善
 第1章 行為(上)
 第2章 行為(下)
 第3章 意志の自由
 第4章 価値的研究
 第5章 倫理学の諸説 その1
 第6章 倫理学の諸説 その2
 第7章 倫理学の諸説 その3
 第8章 倫理学の諸説 その4
 第9章 善(活動説)
 第10章 人格的善
 第11章 善行為の動機(善の形式)
 第12章 善行為の目的(善の内容)
 第13章 完全なる善行
第4編 宗教
 第1章 宗教的要求
 第2章 宗教の本質
 第3章 神
 第4章 神と世界
 第5章 知と愛
<補論>
1 『善の研究』について
 1 『善の研究』の成立と経緯
 2 出版の経緯と反響
 3 歴史的意義とその影響
 4 純粋経験説――先行思想との関係
 5 純粋経験の概念と諸相
 6 『善の研究』の各編の概要
 7 西田哲学における『善の研究』の位置
2 『善の研究』と陽明学
 1 西田幾多郎と王陽明
 2 主観的唯心論
 3 良知と統一力
 4 東洋的思惟様式の特性


西田 幾多郎[ニシダ キタロウ]
著・文・その他

小坂 国継[コサカ クニツグ]
著・文・その他

内容説明

日本最初の本格的な哲学書『善の研究』。深い思索とたゆまぬ探究心、西洋思想との厳しい対決。西田幾多郎は、人間の意識を深く掘り下げ、心の最深部にある真実の心は何かを探究し続けた。本書では、難解な本文を平易に噛み砕きやさしく読み解き、詳細で懇切な注釈と的確な解説を施し、論旨を纏め示す。二編の補論も収載、西田の代表作理解のための最善の書。

目次

第1編 純粋経験(純粋経験;思惟 ほか)
第2編 実在(考究の出立点;意識現象が唯一の実在である ほか)
第3編 善(行為;意志の自由 ほか)
第4編 宗教(宗教的要求;宗教の本質 ほか)
補論(『善の研究』について;『善の研究』と陽明学)

著者等紹介

西田幾多郎[ニシダキタロウ]
1870年、石川県生まれ。京都帝国大学教授。1945年没

小坂国継[コサカクニツグ]
1943年、中国生まれ。1971年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。宗教哲学専攻。日本大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

44
最大の特徴は小坂国継の解説があることだ。本文の後に〈注釈〉があり、章の終わりに〈解説〉がある。〈注釈〉はそこまで必要を感じないが、〈解説〉は本文の流れを見失わないために大変役立つ。最後に解説があり、成立過程、全体の理解の一助になる。純粋経験とは、主観と客観、能動と受動、意識と無意識の以前の原初的な経験であり、主客未分の意識の厳密な統一的状態のことである。唯物論や唯心論といった二元論以前とはいいながら、唯心論的に意識現象をとらえ、自己がモノと一体になることで自己を否定し、空しくしてモノに即し、事に即してみて2023/08/11

たかしくん。

28
もはや噂通り、大変難しい本でした(笑)。西田幾多郎なる明治の知の巨人が、西洋の哲学を咀嚼し、かつ、批判も盛り込みながら、経験とは、実在とは、善とは、と、氏の哲学を繰り広げる。と、言うは易しであるも、明確な結論は私には分かりませんでした。思えば、亡父が当時の流行りか、誇らしげに氏の全集を持って今でも実家に並べられているが、果たして本当に読んだのか、甚だ疑問!(笑) 本著によく出てくる「至誠(善行に欠くべからざる要件)」のワード、父の戒名が至誠院~、であることが、オーバーラップしました。2020/03/08

アミアンの和約

25
我が国の哲学の金字塔として言わずと知れた本作。主観と客観の未分離状態である「純粋経験」をベースに、実在、善、宗教といった各項目が語られる。人間の意識から宇宙の根源まで幅広い思索の世界を堪能することができる。小坂氏の注釈や解説がいちいち入るためテンポが悪いのが難点か。ちなみに日大OBである私は小坂氏の講義を受けたことがある。不真面目な学生だったためあまり熱心に取り組まなかったが、どうにか単位はもらえてほっと一息ついたのを覚えている。2023/08/31

キョートマン

19
難しかった。後半はともかく、前半の、特に純粋経験のあたりが理解できなかった。日本初の独創的な哲学とはいうけれど、一般的な観念論との違いがイマイチ分からない。でもまあ読んでる途中に哲学の道を歩くことで西田幾多郎気分を楽しめたから良しとしよう。2020/10/17

あっきー

17
✴3 7年ぶりの再読、前回今回とも丸5日かかり、詳細な解説に頼りきりだったが前回よりは理解度上がったか、キーになる思想はプラトン、古代インドのウパニシャッド、ショーペンハウアー、ベルグソンの純粋持続、陽明学、中庸だ、これだけの鍵を持っていればすんなり入れそうだ、全部の鍵を集めてから読み始めればいいが、集めるのも結構難儀だヨ2019/08/15

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