講談社学術文庫<br> 神と自然の景観論―信仰環境を読む

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講談社学術文庫
神と自然の景観論―信仰環境を読む

  • 野本 寛一【著】
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 講談社(2006/07発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 296p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597693
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0139

出版社内容情報

日本人はどこに神を感じ 何に祈るのか

日本人は何に神聖感を抱きいかなる景観の中に神を見たのか。噴火する山、揺らぐ大地、暴れる水は畏怖の対象であり、岬・先島は常世への通路、磐座(いわくら)は神霊の核であった。また洞窟・淵・滝・立神などの自然地形に秘められた神意、松・杉・椎・タブなどの巨樹に蔵された侵すべからざる威力。全国各地の聖地の条件を探り、それにまつわる民俗を紹介する。

緒言 信仰環境論の視角
第1章 環境畏怖要因と信仰の生成
 1. 火山と地震
 2. 湖口・河口の閉塞と氾濫
 3. 暴風・悪霊の防除――鎌の民俗をめぐって
第2章 地形と信仰の生成
 1. 岬
 2. 浜
 3. 洞窟
 4. 淵
 5. 池
 6. 滝
 7. 峠
 8. 山の結界点
 9. 磐座
 10. 地獄と賽の河原
 11. 川中島
 12. 離島――鳩間島へ
 13. 神の島――沖ノ島へ
 14. 立神・先島・湾口島
 15. 温泉
 16. 山
第3章 聖樹の風景と伝承
 1. 松
 2. 杉
 3. 椎
 4. 栃
 5. タブ
 6. ガジュマルその他
第4章 環境保全の民俗と伝承
 1. 樹木保護の民俗と伝承
 2. 水の汚れと池主退去伝説
第5章 神話の風景
 1. 天岩屋
 2. 高千穂
 3. 笠沙岬
 4. 鵜戸
第6章 道祖神祭りの風景――甲斐の太陽


野本 寛一[ノモト カンイチ]
著・文・その他

内容説明

日本人は何に神聖感を抱きいかなる景観の中に神を見たのか。噴火する山、揺らぐ大地、暴れる水は畏怖の対象であり、岬・先島は常世への通路、磐座は神霊の核であった。また洞窟・淵・滝・立神などの自然地形に秘められた神意、松・杉・椎・タブなどの巨樹に蔵された侵すべからざる威力。全国各地の聖地の条件を探り、それにまつわる民俗を紹介する。

目次

緒言 信仰環境論の視角
第1章 環境畏怖要因と信仰の生成
第2章 地形と信仰の生成
第3章 聖樹の風景と伝承
第4章 環境保全の民俗と伝承
第5章 神話の風景
第6章 道祖神祭りの風景―甲斐の太陽

著者等紹介

野本寛一[ノモトカンイチ]
1937年静岡県生まれ。1959年國學院大学文学部卒業。近畿大学文芸学部特任教授。同大学民俗学研究所所長。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

33
岬、島、滝…。古来、日本人がどのようなものにカミを感じていたか、豊富な実例とともに論じられている。内容も火山や暴風といった自然現象、信仰と地形、聖樹、そして道祖神進行と多岐に渡っている。岬の先端より見える岩に立神と名を付け、神奈備の山の松に顕現した神を見る。村境には道祖神があり小正月にはそこで祭りがある。これらは現代人の心にも訴えるものはあるが、そこにある何かは決定的に違ってしまっているように思える。利便性と引き換えに神聖や畏れというものをなくしてしまったのが、読みながら何とも寂しく感じてしまった。2013/02/10

はるわか

18
人々はおのおのに自らの生活空間のなかから神聖感の強い場を選んで神々の座と定め、祈りは世代を越えて継承された。信仰生成と環境のかかわり、人々に諸害畏怖を与える環境要素。聖性地形:岬、浜、洞窟、淵、滝、滝、池、山、峠、山の結界点、川中島、立神と湾口島、沖ノ島、鳩間島、温泉、地獄と賽の河原、磐座。樹木:松、杉、椎、栃、タブ、ガジュマル。神話の風景:天岩屋、高千穂、笠沙岬、鵜戸。日向神話:アルタイ系につながる垂直来臨型神話と海人系の水平来臨型神話の交差、古代隼人文化圏。【この本を持って海山川を巡ったら楽しそう】2018/04/11

猫またぎ

8
いちおう神々が住まうとされる土地の住民だけれど、内部に常住しているとあまり響かないのが正直なところ。2023/05/30

ばん

7
とてもとても参考になる名著。徹底したフィールドワークを行う民俗学者として活躍した著者だからこそ、地形や景観と向き合う事が出来たのだと思う。描写一つ一つにはただ瞥見した、あるいは推論したものとは違い、実質をもった丹念な記憶に基づく洞察がある。本論はまさに畏怖や人の流れが、山岳信仰、水源信仰など、島嶼信仰など地形と大きく関係していることを、民俗学的(時には地理学的に越境し)に実証したと言える。2012/12/21

AR読書記録

4
お風呂で切れ切れに、漫然と読んでしまった、のでちゃんとした感想は書けないが、とりあえず手元においておく本リストに入れることは決定。人と自然とのあいだに成り立ってきた共生関係。自然は人間の、特に内省・蘇生・再生・復活において、必要不可欠なものと考えられる。それらを失うことは、神を失うだけでなく、安心立命の拠り所、しっかりと生きていくための土台を失うということ。しかし、山梨の道祖神祭りにはなぁ。詳細は書けぬがびっくりしたなぁ。今も同じようにやっているのか。そして地元でニュースになったりしてるのか。できるのか。2016/01/23

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