内容説明
十世紀中葉、土豪・百姓を組織して坂東の地に兵を起こし、国府を陥れ「新皇」を称した平将門。時の中央政府に衝撃を与えた古代史上最大の叛乱、承平・天慶の乱である。大乱はなぜ起こり、何をもたらしたのか。乱を招来した律令制の問題点と当時の社会の諸矛盾、「武夫」の誕生を精緻に解明し、乱の歴史的意味を通して将門の実像とその時代を活写する。
目次
序章 平将門と武夫たち
第1章 歴史は転機をはらむ
第2章 大乱への流れ
第3章 孤立のなかで
第4章 合戦つづく
第5章 三つの事件
第6章 国府攻略へ
第7章 陳状の問題
第8章 将門、戦野に死す
第9章 純友、西国で戦う
結び その後に来たもの
著者等紹介
北山茂夫[キタヤマシゲオ]
1909~84。東京大学文学部国史学科卒業。元立命館大学教授。専攻は日本古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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