講談社学術文庫<br> 太平記“よみ”の可能性―歴史という物語

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講談社学術文庫
太平記“よみ”の可能性―歴史という物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597266
  • NDC分類 913.435
  • Cコード C0191

出版社内容情報

「忠臣」と「異形の者」――
楠正成の2つの相貌は何を物語るのか

1996年度サントリー学芸賞受賞作

太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる2つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。

これほど、読むたびに知的興奮を覚えさせられる本は、めったにない。10年前、兵藤さんからこの本を贈られ、一気に読んでそのスリリングな議論展開のとりこになって以来、『太平記<よみ>の可能性』は、文字通り私の座右の書になった。そのときどきの私の関心に応じて、さまざまな読み方ができ、そのたびに啓発される。この本自体、豊かな<よみ>の可能性にみちているのだ。――<川田順造「解説」より>

第1章 太平記の生成
第2章 もう1つの「太平記」
第3章 天皇をめぐる2つの物語
第4章 楠合戦の論理
第5章 近世の天皇制
第6章 楠正成という隠喩(メタファー)
第7章 『大日本史』の方法
第8章 正統論から国体論へ
第9章 歴史という物語


兵藤 裕己[ヒョウドウ ヒロミ]
著・文・その他

内容説明

太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる二つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。

目次

第1章 太平記の生成
第2章 もう一つの「太平記」
第3章 天皇をめぐる二つの物語
第4章 楠合戦の論理
第5章 近世の天皇制
第6章 楠正成という隠喩
第7章 『大日本史』の方法
第8章 正統論から国体論へ
第9章 歴史という物語

著者等紹介

兵藤裕己[ヒョウドウヒロミ]
1950年生まれ。京都大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。学習院大学教授。専攻は国文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。