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講談社学術文庫
紀貫之

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597211
  • NDC分類 911.132
  • Cコード C0195

内容説明

我が国最初の仮名文日記『土佐日記』の作者、また、『古今和歌集』の編者で、その代表的歌人、紀貫之。国風文化を隆盛に導いた平安期文人は、いかなる生涯を送り、日本文学史にどんな刻印を残したのだろうか。余情妖艶な風趣、花鳥風詠の和歌、彫琢された日本語。日記文学研究の第一人者が、先学の論考と著作を踏まえ、独自の視点から日本人の美意識誕生の秘密を解き明かす。

目次

第1章 紀氏に生まれて
第2章 歌人誕生
第3章 延喜の国政
第4章 『古今和歌集』成る
第5章 「小世界」の周辺
第6章 『土佐日記』前後

著者等紹介

藤岡忠美[フジオカタダハル]
1926年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。北海道大学助教授、神戸大学教授、昭和女子大学教授を経て、神戸大学名誉教授。平安朝文学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花実

12
『古今和歌集』の撰者である紀貫之の人生を「時代の児」として辿る。国風文化が台頭してゆく時代の政治史と和歌史、貫之の和歌の特徴、どこがどのように優れているのかも分かりやすくてとてもよかった。和歌を丹念に読み解き、その上で想像する貫之の人との交流の考察は説得力がある。歌壇の中心にあっても、高い官位にあるわけではなく、色々な官職につき、60代で土佐守に任ぜられたりしたのは哀愁を感じてしまうのだが、そのお陰で、初の仮名日記文学『土佐日記』が生まれたのだから、後世の人々にとってはそれも有り難かったのだな。2014/11/02

本とフルート

2
学校の授業で土佐日記や古典和歌集を取り上げたので、そのお供にでもと思って手に取った。男性間の友情といえば漢詩の十八番だが、和歌でも少数ながらそのような表現があるのが興味深い。漢詩と和歌の違いが著しく感じられてとても参考になった。2021/12/27

ゆま

2
紀貫之って 土佐日記書いた人っていう 印象だけだったけど、 和歌に関してすっごい優秀な人だったんだな、と興味がわいた!2014/02/18

miyuki

1
紀貫之とその周辺の男たちの関係についてうまくまとめてある本。文学側の本であるから、和歌や土佐日記の作者としての貫之を知る上ではとてもよい。歌壇への影響という点からも、簡潔に記してある。学術の入門書として丁度よい読み物だと思う。元の本が1985年の本らしいので、すこし内容が古い気がしないでもないが。2016/07/11

0
貫之の一生を追いながら、その作風が生まれていく過程を追ったわかりやすい本でした。2016/02/01

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