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講談社学術文庫
律令制の虚実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 273p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061597037
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

内容説明

東アジアの東端に位置する日本は、大陸や半島の影響を受けつつ古代国家を形成した。しかし、その外来文化は日本的受容によって独自の展開を遂げる。律令国家の誕生から、奈良朝の変遷と絢爛たる天平文化、平安遷都、貴族社会の成立、国風文化の開花、そして武士の擡頭までを描出。奈良~平安時代の社会と文化の底流にある古代日本の特性を追究する。

目次

序章 歴史における建前と本音
第1章 東アジアの中の日本
第2章 宮都の形成と律令制
第3章 奈良朝の政治と文化
第4章 王朝貴族とその世界
第5章 国風文化の成立と特質

著者等紹介

村井康彦[ムライヤスヒコ]
1930年生まれ。京都大学文学部大学院博士課程修了。京都女子大学・国際日本文化研究センター・滋賀県立大学・京都造形芸術大学で教授を歴任。京都市美術館館長。専攻は日本古代・中世史、日本文化論
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

12
平易な書きぶりだなあと思つてゐたら、講談社現代新書の「新書日本史」のシリーズの一冊といふ。飛鳥時代から平安時代を扱ひ、通史といふ性格もあつて視座も広い。中国に倣つた律令制をひとまず導入し国家の仕組みを整へたものの、様々なアレンジを施して、制度の内外の運用を模索してゆくさまを描く。まがりなりにも、律令制は明治維新前後まで続き、長く日本社会の秩序を規定したが、それに関しての基礎的な知識を得るにもよい本である。2021/12/29

白河清風

8
「律令制」を詳しく知りたくてこの本を読みましたが、律令制の研究書というより普通の歴史書でした。隋唐時代のに律令制の理念から始まって運用状況を研究し、日本が導入した理由や税制上どのようなメリットが人民にあったのか、国にあったのか。墾田永世私財法は誰がメリットを受けたのか。科挙制度はなぜ日本に根付かなかったのか。律令制は形式的には明治の最初まで続いたがなぜそんなに永くつづいたのかのかなどを知りたいと思ってこのを買いましたが、これらについてあまり深い言及がなく残念でした。2021/03/15

にゃん吉

3
律令制は、天皇を中心とした中央集権的で強力な国家をつくることを企図して大陸から輸入したというようなことを学校で習った記憶がありますが、本書では、本邦において、律令制がどのように受容、運用され、変遷したか(虚実)が叙述されています。平安京に至る「宮都」の建設、移転と、古代からの氏族(豪族)が、律令官人(貴族)へと変容したこと、それを可能にした地方税制の整備という点に、特に着目されているのが、特徴的であり、興味深くありました。  2023/08/22

ELW

0
 「書名」よりも「帯」のほうが正しかった。国風‐土風‐風‐風俗‐故実‐国例、都鄙のところは勉強になった。『奈良朝政争史』を読んでおい てよかった。2014/04/09

いちはじめ

0
東アジアの中の日本。外来文化をいかに受容し、独自に変容させてきたかを説いて示唆に富む2005/05/04

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