内容説明
一人の女学生が祖母の家の屋根裏部屋で、偶然発見した書類の束。それはカンザスの開拓女性たちの喜びと悲しみの記録だった―。大草原の開墾、自然の猛威、先住民との衝突。次々と迫りくる開拓の困難と、それを克服した家族やコミュニティーの絆を、八百人の貴重な証言をもとに鮮やかに描き出す。アメリカがまだ若かった頃、女性たちは輝いていた。
目次
荒野のかなたには希望がある―旅立ち
丸太小屋、芝土の家―開拓地での住居
エプロンと鋤―大草原での暮らし
勇気ある日々―荒野と戦う
暗黒の日々―自然と戦う
二つの文化の衝突―先住民
開拓民の楽しみ―集会、結婚披露宴、ダンスパーティー、乗馬
大草原で遊んだ子供のころ
向学心を持ち続けた人々―教室と女教員
神を信じて―開拓地の教会
辺境の町―町づくり、郵便局、新聞社、馬泥棒
牛の町―カウボーイたち
移民のコミュニティー・ビクトリア村
戦争の痛手
女性運動家たち―禁酒と女性参政権
著者等紹介
ストラットン,ジョアナ[ストラットン,ジョアナ][Stratton,Joanna L.]
1954年生まれ。ハーバード大学卒業、スタンフォード大学大学院修了
井尾祥子[イオショウコ]
1941年生まれ。白百合女子短期大学英文科卒業
当麻英子[タイマヒデコ]
1940年生まれ。日本女子大学文学部国文科卒業、米国フォントボンヌ大学大学院修了
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
12
カンザスに入植した800人の女性たちの回顧録をまとめた歴史書。畑を耕し、子どもを産み育て、何もないところで、日々の食事を作り生活を支える。その働きっぷりはパワフルでたくましい。自然災害、先住民族との軋轢、南北戦争。手記の内容がまるで手紙を読むようにすこぶる面白く、記録を残した女性たちの心の豊かさと知性の高さがしのばれる。女性たちの回顧録を集めて孫へ残した作者の祖母はすごい。 2024/07/16
Alm1111
3
この本はカンザス州で開拓時代を生きた女性800人の取材を元にしたドキュメンタリーだ。これを読むと開拓時代こそがアメリカをアメリカにしたと大胆に定義したくなる。何千何万というローラ・インガルスたちが、この国を努力と忍耐で作り上げたのだ。著者が認めるとおり白人女性だけの証言集であり、先住民や黒人らは全く取り上げられていない片手落ちの取材ではあるが、カンザス州の無名の女性たちの証言の迫力に心揺さぶられる。どうりでアメリカの女性は強いわけだ。余談だが、アメリカで銃の規制が進まない理由もこれを読んでわかったような。2018/03/15
momo
0
★★★2015/05/01
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- 和書
- 銀 - 西山春文句集