内容説明
人間が人間となって以来、自らの想像力によって生み続けた闇の住人―「魔」たち。ギルガメッシュ、メドゥーサ、サタンから鬼子母神、龍、座敷童子まで。浩瀚な文献渉猟と精力的な現地調査により、古今東西を跳梁する膨大な超自然的存在たちがここに集められた。その風貌、性格、能力を通し、彼らを生んだ風土、社会、民族の差異を浮き彫りにする。
目次
ナッツ(精霊)の国で
魔の創始、魔の定義
化生のものの運命
エジプトのヘビ、中国のトラ
蛇=龍族の威勢
龍の階層化と発展形
怪鳥怪魚
自然現象の魔化
陰怪、陽怪〔ほか〕
著者等紹介
那谷敏郎[ナタトシロウ]
1923年、金沢市生まれ。東亜同文書院大学卒業。朝日新聞出版局編集委員を経て、名古屋商科大学、光陵女子短期大学講師(比較文化史)をつとめた
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