内容説明
中国を源とし、わが国へ伝播した喫茶の風習は、歴史的な曲折を経たのち、世界に比類ない茶の湯という独自の文化体系へと昇華した。村田珠光に始まり、武野紹鴎を経て、千利休により大成された茶の湯が志向するところとは何か。裏千家四百年の伝統を継承する十五世家元が、数々の古典のうちに先匠の思索の跡を追いつつ、茶の湯の究極の理想を追究する。
目次
第1章 序章のための一つの寓話
第2章 茶の境涯とその理想
第3章 茶仙の意図とその世界
第4章 平安の茶煙
第5章 日本的なるものへの屈折
第6章 茶の究極の理想世界
第7章 茶の点前作法の意義
著者等紹介
千玄室[センゲンシツ]
1923年、京都市生まれ。裏千家14代家元淡々斎宗室の長男。茶道裏千家15代家元。同志社大学経済学部卒業。ハワイ大学にて修学。哲学博士。世界各国を歴訪し、茶道文化の海外への普及に大きく貢献。茶道界初の文化勲章受章者。仏国レジオン・ドヌール勲章オフィシエ章ほか、諸外国の勲位勲章を受く
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