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講談社学術文庫
スペイン内戦―政治と人間の未完のドラマ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 334p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061596061
  • NDC分類 236.07
  • Cコード C0122

内容説明

ファシズム台頭への不安、共産主義革命への期待の中、一九三六年、クーデターに端を発し、勃発した内戦。国家間の貪欲なエゴ。正義と人類愛に燃える若者たち。五十五ヵ国、四万人におよぶ海外からの大量の義勇兵。苛酷極まる闘いに、彼らはなぜ身を投じたのだろうか。義勇兵で結成されたスペイン国際旅団に視点を据え、世界を震撼させた人間と政治の壮大なドラマを描き出す。

目次

もう一つのオリンピック
国際義勇軍部隊の誕生
第五連隊の創設
緒戦の推移
スペイン不干渉委員会
ピレネーを越えて
革命の都市、バルセロナ
国際旅団の誕生
初陣―マドリード防衛戦
後続の国際旅団の誕生〔ほか〕

著者等紹介

川成洋[カワナリヨウ]
1942年生まれ。北海道大学文学部卒業。東京都立大学大学院修士課程修了。現在、法政大学教授。社会学博士。専門は、スペイン現代史、現代英文学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nukuteomika

1
全体の流れは少々わかりにくいが義勇軍に参加した人々の記録など楽しめた。ジャック白井カッコいい2010/12/16

スズキパル

0
スペイン内戦を世界各国からの義勇兵により構成された「国際旅団」の戦いの経過を中心に辿る。共産党系の勢力とアナキストがバルセロナで「内内戦」を繰り広げたり、共和派の一勢力であるマルクス主義統一労働者党が共産党の手により大弾圧を受けたり、国際旅団内でスパイ容疑をかけられた大隊長が無実の罪で殺されたりと、人間愛と自由に燃えているはずの共和派内での、共産党がらみの闇のエピソードに惹かれた。敗戦後の義勇兵の処遇(ファシズム諸国からの亡命、フランスの収容所生活、アメリカでの赤狩り)も印象に残った。2016/08/14

三条院アルパカ

0
スペインの内戦について知識がなかったので手にとったのだが、読み進めてから後悔した。この本では国際旅団(世界中から集まった主に共産党員)を中心に記述してあり、筆者もそちらに思い入れを持っているように見受けられることから、スペインの内戦の大まかな流れをもうすこし客観的な事実で把握してから出ないと、バイアス感ばかりが目について頭にすっと入ってこない。例えば共和国サイドだと火薬を抱えて敵に突っ込む人間を勇者扱いしているのに、ここで言う「叛乱軍」側がやっていることはみんな残虐行為。ちょっとどうかな。2015/04/10

VC

0
白井に関する記述はいらないな~2010/10/09

チェ・ロ

0
スペイン内戦についてこれぽっちの知識もなく読んでみたが、中々良い感じで、わかりやすかった。特に国際旅団を主軸としてあり、内戦への参加そして解散、その後の母国での差別等々は耐え難いものだっただろうと感じる。一方で内戦の中の内戦とは、社会主義的といえばそれで片付いてしまう事ですが、実になぞです。2009/04/22

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