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講談社学術文庫
フランス語をどう学ぶか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 251p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595644
  • NDC分類 850
  • Cコード C0185

内容説明

世界屈指の、優美にして明晰な言語であるフランス語。この洗練された言葉が生んだ馥郁たる文化を芳醇な酒のように愉しみつつ、本書は、発音・会話・単語・作文・読書の五視点から言葉の特質を解明する。流れる音楽としての発音、独特の発想から、辞書の引き方、単語の覚え方まで、フランス語をいかに学び、味わうかを追究した、香気あふれる入門書。

目次

1 何よりもまず音楽を―発音について
2 あいさつは握手とともに―会話の楽しさ
3 ことばの連想ゲーム―単語のおぼえ方
4 ことばの建築術―作文と文法について
5 「人間」とは何か―フランス語の発想について

著者等紹介

田辺保[タナベタモツ]
1930年京都生まれ。大阪外国語大学仏語科卒業後、京都大学大学院博士課程修了。パリ大学留学。仏文学専攻。文学博士。大阪外国語大学、岡山大学、大阪市立大学各教授を経て、現在、神戸海星女子学院大学講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kazuki Edoya

148
最低限の意思を円滑に伝えられる人の、さらなるステップアップの指針。 「…フランス語の発音のかなめは、内剛外柔型…「お面をかぶって声を出す」…」 「Une rare et précieuse collection de timbres délicats(めったにない、貴重な、精妙な音色の群れーヴァレリー)」 「わたしたちの国語にあり、ほかの国のことばにはないe muetほどに、耳に快くひびくものがあろうか。」 「鼻母音…哀願や愛しさの思い…詩では…écouterの代わりにentendreが使われるのも…」2023/07/29

しんすけ

13
フランス語を題材にしたエセーだ。フランス語入門には役立たたないが、フランス語の雰囲気は味わえるから副読本として十分に役立つに違いない。 本書を読むのにフランス語を深く理解している必要はないと思う。語学音痴のぼくでも十分に楽しめたから、それは保証する。 単語に対する理解が、フランス人と日本人とはかなり異なっていることに今更ながら興味深い。 日本なら米に対して、稲、ご飯という表現があるが、フランスではすべてrizで表わす。一見フランスの表現力が低く観えるが実は逆である。 2020/09/06

Akiro OUED

1
ユーモアが落ち着いた大人の知恵の発露なのに対して、エスプリは物事の本質をえぐろうとする姿勢から生まれる。ノルマン・コンクエストによって、大量のフランス語が英語に流入したのに、エスプリじゃなくてユーモアが発達した。言葉が違えば世界を違って見える、とは限らないっていう実例かもね。2023/09/24

うろたんし

0
これからフランス語を学ぼうという僕にはむつかしかった。でも、フランス語の音楽性は感じられて、それだけでも収穫じゅうぶん。あとは、今日まですでに長く英語の勉強をしてきたんだから、そこで得たノウハウを活かすことが大切かとおもった。2013/09/02

ムツモ

0
ここで書かれているエッセンスは、フランス語に限らず、どの言語を学ぶにも活かせる内容。但し、決して初心者向けではない。また読んでる間じゅう、筆者との世代差を強く感じた。2013/04/04

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