講談社学術文庫
紫式部日記〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 214p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595545
  • NDC分類 915.35
  • Cコード C0195

内容説明

敦成親王の誕生を中心に御堂関白家の繁栄を描く本書は、最盛期の平安朝宮廷の生活絵巻であり、作者の複雑な心境が吐露される貴重な文献でもある。紫式部は自己を冷厳に凝視し、憂愁に満ちた内面を語り、また、道長との歌の贈答、中宮彰子への新楽府御進講、和泉式部や清少納言などに対する辛口の批評も載せる。多彩な内容を盛り込む特異な日記を丁寧に読み解く。

目次

五節は廿日にまゐる―五節の舞姫
寅の日の朝、殿上人まゐる―殿上の淵酔のこと
かからぬ年だに、御覧の日の童女―童女御覧の儀
侍従の宰相の五節局―左京の君へのからかい
何ばかりの耳とどむることも―五節過ぎのさびしさ
臨時の祭の使は、殿の権中将の君―奉幣使の儀式のこと
師走の二十九日にまゐる―初出仕時に思いを馳せる
つごもりの夜、追儺は―夜の宮中の引きはぎ事件
正月一日、言忌もしあへず―若宮の御戴餅の儀
このついでに、人のかたちを―女房たちの容姿批評〔ほか〕

著者等紹介

宮崎荘平[ミヤザキソウヘイ]
1933年生。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。国文学(中古文学)専攻。現在、国学院大学文学部・大学院教授。新潟大学名誉教授
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