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講談社学術文庫
メディチ家の人びと―ルネサンスの栄光と頽廃

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  • サイズ 文庫判/ページ数 490p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595521
  • NDC分類 288.3
  • Cコード C0123

内容説明

フィレンツェの名家・メディチ家の栄光とともにあったイタリア・ルネサンス。名主ロレンツォの黄金時代からコジモ一世の最盛期へ―輝く家名とその陰の悲劇の数々は、人間の再生を謳歌する時代の繁栄と頽廃に重なりあう。世界史にその名を残す華麗なる一族の裏面史を通して人間の悪と欲望を描き出し、ルネサンス的人間像を探究する異色の長編評伝。

目次

メディチ家の登場
大ロレンツォ
パッツィ家の陰謀
大寺院の惨劇
ロレンツォの死、不運のピエロ
ローマ劫略
ロレンザッチオの悲劇
コジモ大公
幼ない恋の悲劇
アベルとカイン
ルクレツィアの死
もう一人のエレオノーラ
スタンダールへの挨拶
絶世の美女ビアンカ
枢機卿の陰謀
ペッレリーナの密通
美少女の運命
カーミラの青春

著者等紹介

中田耕治[ナカダコウジ]
1928年生まれ。明治大学文学部卒業。小説家、評論家。元女子美術大学教授。戦後、「近代文学」の同人として文壇に登場し、以後、劇作、海外文学の翻訳と紹介、小説、評伝と多才な著作活動を展開する
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

釈聴音

0
華麗にして陰惨、優雅にして淫猥、明暗が交錯するルネサンス期イタリアの名家、メディチ家の歴史絵巻。血飛沫が飛び散り、美少女は必ず不幸な目にあい(実の父によって殺害されたマリーア・ルクレティア!)、男どもはそろって猟色家か陰謀家。厚塗りの油絵のごとき「濃い」一族の歴史。2012/12/05

ヒラタ

0
教科書的な歴史の本や美術作品からは知ることがなかったメディチ家のあからさまな内情、途中で余りにむごくて読みたくなくなりそうにもなりました。肖像画を観るときに、あの残酷な人柄の人かとか 、気の毒な人生を送った方ねとか、本に書かれているように確かに美しい人だなとか思って鑑賞すると思います。 2020/06/07

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