講談社学術文庫
北京烈烈―文化大革命とは何であったか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 504p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595477
  • NDC分類 222.077
  • Cコード C0122

内容説明

赤い「毛語録」を掲げる紅衛兵、三角帽子姿で引き回される政府要人、「造反有理」のスローガン。六十年代半ばから十年、中国全土を覆った「数億大衆による動乱」の本質は何であったか?紅衛兵の登場から実権派攻撃、「批林批孔」、そして四人組の断罪へ。「革命の父」毛沢東による奪権闘争を、透徹した眼差しで分析しつくしたサントリー学芸賞受賞作。

目次

1 文化大革命の開幕
2 文化大革命の現場から
3 奪権闘争とその矛盾
4 毛・林体制の形成と崩壊
5 「潮流」と「反潮流」の角逐
6 周恩来の死・「走資派」批判・天安門事件
7 毛沢東の死、その前後と北京政変
8 華国鋒体制か〓小平体制か?
9 非毛沢東化と中国の転換

著者等紹介

中嶋嶺雄[ナカジマミネオ]
国際社会学者。1936年松本市生まれ。東京外国語大学中国科卒業。東京大学大学院国際関係論課程修了。社会学博士。専攻は国際関係論・現代中国学・アジア地域研究。東京外国語大学教授を経て、1995~2001年東京外国語大学長。現在、アジア太平洋大学交流機構(UMAP)国際事務総長、文部科学省中央教育審議会委員(大学院部会長)などを兼務
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nishihata Maya

3
元々筑摩書房から出ていた「北京烈烈」上下巻から、著書自ら主要論文を抜き出してまとめたもの。 しかし、前書きに、元の上下巻からどんな論文をそぎ落としのかが書かれており、やはり全編しっかり読んだ方が良いと判断。 筑摩書房版を古書店で購入し直しました。 時間のない方は、ダイジェスト版であるこちの文庫版を読むのは仕方がありませんが、時間のある方は、やはり上下巻の筑摩版原著を読むことを強力にお薦めします。収録しなかった論文の中に、知るべき貴重な情報が大量に含まれています。 2014/09/15

穀雨

2
本書は1960年代半ばから15年間、著者が新聞や雑誌上に発表した原稿をまとめたものである。原文をそのまま載せているため、その当時の空気を感じ取ることができるとともに、限られた材料を駆使して徹底した分析を試みる真摯な姿勢と、それによって導かれる予測がもれなく実現する著者の洞察力に息をのむ思いであった。2013/06/21

可兒

2
某所で文化大革命について興味深いものを発見したので、数年ぶりに再読。高校で読まされるとは思わなかった一冊だが、当時の視点が見えて面白い2009/02/22

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