内容説明
七種粥、豆まき、雛祭、初鰹、歳の市等のさまざまな行事や風習は、江戸に生きる人々の暮らしに潤いとリズムを与えるものであった。それらの中には、今ではすでに見られなくなったものも少なくない。近世の諸資料から、季節を彩る祭や市、娯楽、食物等を抽出し、人びとの生活感覚を色濃く映し出す俳句や川柳を配して、江戸の習俗の一年を振り返る。
目次
一月(門松;年始;鏡餅 ほか)
二月(節分・立春・豆まき;立春大吉;稲荷 ほか)
三月(雛祭;彼岸;三月日暦)
四月(灌仏;二堂のこと;初鰹;四月日暦)
五月(梅雨;田植;端午の節句のこと;五月日暦)
六月(富士祭・お山開き;山王祭;江戸浅間祭 ほか)
七月(七夕祭;盂蘭盆会;七月日暦)
八月(八朔;紋日;月見のこと ほか)
九月(菊;神田祭;九月日暦)
十月(神無月と縁結びと婚礼のこと;猪子祝(玄猪)
十月日暦)
十一月(十一月日暦)
十二月(鶴の献上;事始めと事納め;歳の市;十二月日暦)
著者等紹介
小野武雄[オノタケオ]
1906年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。専攻は英文学。早稲田大学、目白女子短期大学、帝京大学教授を歴任。1979年10月29日没
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