内容説明
黒い制服を身にまとい、第三帝国の警察権と諜報機関を掌握し、欧州を恐怖におとしいれたナチス親衛隊。膨大な、収集情報・記録文書や出版物、当事者の証言をジャーナリスティックな視点で読みとき、結社の内情を冷徹に分析する著者の筆は冴えわたり、今なお我々を呪縛する“SS神話”を解体していく。ナチス研究史に大きな足跡を残す名著、待望の文庫化。
目次
SSの形成
ハインリヒ・ヒムラー
ボディガードから党警察へ
権力の掌握
レーム一揆
SS結社
ハイドリヒとゲシュタポ
SD―SS保安諜報部
RSHA―帝国公安本部
SSと国外政策
著者等紹介
ヘーネ,ハインツ[ヘーネ,ハインツ][H¨ohne,Heinz]
1926年、ベルリン生まれ。ジャーナリスト、現代史研究家。第二次大戦には兵士として従軍。’55年、雑誌「シュピーゲル」編集部に入り、外国ニュース部門編集長、シリーズ部門編集長を務める
森亮一[モリリョウイチ]
1933年、大阪生まれ。名古屋大学工学部卒業。システムアナリスト
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