講談社学術文庫<br> 征西従軍日誌―一巡査の西南戦争

講談社学術文庫
征西従軍日誌―一巡査の西南戦争

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  • サイズ 文庫判/ページ数 252p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061594784
  • NDC分類 210.627
  • Cコード C0121

内容説明

明治十年、九州で勃発した西郷隆盛の反乱、西南の役に東京府本郷区の巡査喜多平四郎が従軍する。二十四名の同僚とともに、海路熊本城に入り、西郷軍の包囲戦に耐え、二ヵ月にわたる籠城の末、参軍黒田清隆入城まで戦い抜いたのであった。一兵士の目を通して、戦う人びと、城内の様子、鹿児島に至る戦いが率直に語られる。新発見の貴重な記録。

著者等紹介

喜多平四郎[キタヘイシロウ]
1842年高松に生まれる。祖父に従って川越藩士となるが、川越藩が前橋に転封となり前橋に移る。廃藩置県後警察に入り、西南戦争に従軍、『征西従軍日誌―巡査の西南戦争』を執筆。1905年没
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

勝浩1958

7
上官への建言が活かされたのか、西郷軍に包囲されていた熊本城における戦の趨勢は逆転した。一兵卒の目を通して戦況を冷静に語っている。戦う相手方の大将である西郷隆盛を「隆盛、忠勇また偉なる所あるを見るに足る」と評価している。2016/08/13

編集兼発行人

1
西南戦争時の模様を官軍側の一兵卒による視点で記した珍しい詳録。東京から熊本入りし鹿児島まで攻め込むまでの過程が簡潔に著述された日記によりリアルに浮上。頭数の相対的な不利さや地理的な不案内による難儀な状況下で籠城し兵糧が尽きていく様や猫を捕えて喰らうエピソードが記され迫真。敵の弾丸が自身の肉体を貫き吐血しながらも立ち続ける際の冷静な描写や病院が位置する場所へ砲弾が容赦なく撃ち込まれる模様が戦場の過酷さを伝え唸る。創文の才と戦略に関する知識とを背景に上官へ異議申立が出来るほどの能力者が戦役に赴けた僥倖の賜物。2013/03/07

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