内容説明
アジア各地の民族の社会・文化・宗教を調査し、その多様性の底にひそむものを探究してきた著者は、『正法眼蔵』を常に傍らに置き、道元に対面してきた。北ラオス、パ・タン村のベッドに夜ごと横たわるとき、闇の中で自分と大地が一体となり、それを受けとめてくれる掌の存在を感じる…。著者独特の言葉で語る道元の真の姿。
目次
序章 道元との対話
第１章 『正法眼蔵』を読むとき
第２章 道元の言葉
第３章 道元の時空
第４章 道元の宇宙
第５章 道元と現代文明
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さえもん
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会社から帰ってきたときに、家にとめてある車や自転車に対して「娘が学校から無事帰ってきたこと」「無事に塾に行っていること」を思いながら「見守ってくれていてありがとう」と言う。そんなことを思う気分というか雰囲気というか、うまく言えないけど、昔からモノに対してある種の家族のような親しみを感じて、毎日を過ごしている。もちろん、生活・仕事に追われているときは何も考えないが、ふとしたときにそういう雰囲気のとらわれる。こういうところに「物自体」を直観するヒントがあるのかもしれない。2025/10/05
