内容説明
幼少の頃から和漢の深い教養を身につけ、鋭い感受性と機知、そして文才を育んだ清少納言。その才能は、後宮という環境と邂逅をとげたとき、日本文学史に残る名随筆として結実した。ひたすらに中宮定子を愛慕し、賛美をささげるその筆は、卓越した豊かさと鋭さとをもってさえわたる。『枕草子』書き下ろし全訳注第二巻。
目次
御かたがた、君達、上人など
中納言まゐり給ひて
雨のうちはへ降るころ
淑景舎、東宮に
殿上より、梅の
二月つごもり頃に
ゆくすゑはるかなるもの
方弘は、いみじう人に笑はるゝ者かな
見苦しきもの
言ひにくきもの〔ほか〕
著者等紹介
上坂信男[ウエサカノブオ]
早稲田大学文学部(旧)卒業。元早稲田大学教授。文学博士
神作光一[カンサクコウイチ]
東洋大学大学院修了。東洋大学文学部教授(元学長)。文学博士
湯本なぎさ[ユモトナギサ]
共立女子大学大学院修了。桜美林大学非常勤講師
鈴木美弥[スズキミヤ]
東洋大学大学院満期退学。東洋大学非常勤講師
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感想・レビュー
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優希
41
ひたすら中宮定子に仕えているのが分かります。宮中の様子を鋭く斬りこんでいるからでしょう。卓越した豊かさも名随筆と言われる理由だと思いました。2023/05/03
翠埜もぐら
7
古典勉強用なので、参考書扱い。本当は読んでません。2023/10/13
mimi
1
かなりの時を経て中巻へたどりついた!ちゃんと自分なりに訳しながら読んでみると枕草子はすごく面白い。現代にも通じるお話がすごく多い。自然の美しさも、働く女の気持ちも、子供がかわいいことも、嫌なヤツがいることもイケメンに萌えちゃう気持ちも。千年を経て色々な事が変わっても人間の本質は変わらないんだなあと思うとそれもすごく面白い。紫式部日記には清少納言は賢いことを鼻にかけて嫌なヤツみたいに書かれていたと昔教わったけれど、確かに自慢が多い。2020/08/09
chikuy
0
2014/11/06
ちあき120809
0
感動は下巻読了後。2019/03/16