内容説明
薄倖の佳人璋子への鎮魂の歌を詠み続けた西行。『往生要集』の著者で、藤原道長の心からの信服を得、念仏による極楽往生の道を説いた恵心僧都源信。全身全霊を打ち込んだ他力の信心を確立した親鸞。『法華経』を信ずることによって、この苦しみに満ちた世界が浄土になることを激しく訴えた日蓮。一沙門として終始した念仏者と唱題者四人を描き出す。
目次
西行(西行の出自;運命の美女待賢門院璋子 ほか)
源信(平安時代の念仏;恵心僧都の生い立ち ほか)
親鸞(地獄は一定すみか;激動 ほか)
日蓮(代表的日本人;静かで根強い出発 ほか)
著者等紹介
紀野一義[キノカズヨシ]
1922年山口県萩市に生まれる。旧制広島高校を経て、1948年東京大学文学部印度哲学科卒業。正眼短期大学副学長。真如会主宰。1958年第1回「印度学仏教学会賞」、1967年第1回「仏教伝道文化賞」を受賞する
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