内容説明
『パンセ』を座右の書として、くり返し読み、格調の高い、懐疑と苦悩のことばに感動する人は多い。三十代という若さで亡くなるまで、数学、物理学、哲学、神学にと幅広い活躍をしたパスカル。本書は、彼の全生涯をたどることによって、神なき人間の悲惨、キリスト教と人の問題についての核心を、余すところなく浮き彫りにする好著である。
目次
1 クレルモンでの幼年時代
2 パリでの少年時代
3 ルーアン移住
4 最初の回心・真空実験
5 父の死まで(第二のパリ生活)
6 社交生活の時期
7 決定的回心
8 『プロヴァンシアル』論争
9 キリスト教弁証論の執筆、恩寵文書
10 信仰宣誓文への署名、晩年