内容説明
唐詩の舞台となった中国の壮大な風土を長安・洛陽・揚州・鎮江・蘇州・杭州・南京の七地域に分類し、日本の歌枕にあたる「詩跡」の豊かなイメージを解説する。杜甫と長安城南、李白と南京、白居易と杭州など詩人と風土との緊密な結びつきを語り、原文・訓読文に現代語訳を付した必読の好著。
目次
第1部 両都篇(唐詩に詠まれた南北の風土;長安―花は舞う 大唐の春;洛陽―清洛城心を貫く)
第2部 江南都市篇(江南の春;揚州―楚腰腸断掌中に軽し;鎮江―一片の氷心玉壺に在り;蘇州―紅欄三百九十の橋 ほか)