内容説明
われわれがある人を思い浮かべるときには、その人の名前とともに、その人の顔、その人の後ろ姿や歩きっぷり、言葉遣いなどをも想起する。これらのほとんどを取り外してもその人に思いを馳せることはできるが、ただ顔を外しては、その人について思いをめぐらすことはできない。他人との共同的な時間現象として出現する曖昧微妙な「顔」を、現象学の視線によってとらえる。鷲田現象学の豊潤な収穫。
目次
1 「顔」
2 権の規則
3 ほんとうの顔?
4 顔の所有
5 顔の外科手術
6 震える鏡
7 転写される皮膚
8 魂のパスゲーム
9 負の仮面
10 不在と撤退
11 不可能な顔
12 見られることの権利



