内容説明
あなたは、日本の歴史をどれだけ知っていますか。日本史上、中心的リーダーとして歴史を動かした人物を何人知っていますか。本書は、その代表的人物といわれる菅原道真や橋本景岳らの生き方を学ぶとともに、日本の年号制度、年中行事や祝祭日、即位儀礼と神宮への親謁の意義などを考察。日本のさまざまな歴史事象を多面的・総合的な立場から見直すことにより日本民族文化の原点を探った必読の書。
目次
1 日本文化の特性
2 和気清麻呂と平安建都
3 菅原道真と天神信仰
4 順徳天皇と『禁秘御抄』
5 人物中心の歴史教育
6 『啓発録』に学ぶ
7 年号にみる伝統文化
8 即位儀礼と神宮への親謁
9 年中行事と祝祭日
10 日本人の宗教的感性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「当初の天神信仰は、無実の罪を着せられて悲惨な最期をとげた道真に対する世人の同情心と、その当時の不可解な相次ぐ事故などに対する恐怖心とが結びつき…その御霊を鎮め祀ることに主眼がおかれている。そして平安後期にできた歴史物語の『大鏡』には、道真のことが「荒人神」としるされており、また当時の仏教関係書などには「太政威徳天」とか「天満天神」「火雷天神」というような言い方もみられる…けれども、時代がだんだん移るにしたがって…平安時代の中ごろから、学問する人びとは、道真を「文道ノ祖、詩境ノ主」と称して仰いでいる」2019/01/03
なる
1
祝祭日、即位儀礼、年号、宗教観、歴史教育。平安から明治〜戦後にわたる日本文化の形成について紐解いて面白い。
yoco
0
橋本景岳の啓発録に感銘を覚えました。良書。2012/02/17
凡栽
0
和気清麻呂・菅原道真などの人物の詳細を明らかにしつつ、日本の文化の根底に流れるものは「天皇への敬意」「皇民同祖」であるとする。祝祭日の意義など。2011/09/27




