講談社学術文庫<br> 墨子

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講談社学術文庫
墨子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061593190
  • NDC分類 124.3
  • Cコード C0110

内容説明

春秋時代末期に墨子が創始し、戦国末まで儒家と思想家を二分する巨大勢力を誇った墨家の学団。自己と他者を等しく愛せと説く「兼愛」の教えや、侵略戦争を否定する「非攻」の思想を唱え独自の武装集団も保有したが、秦漢帝国成立期の激動の中で突如、その姿を消す。以後二千年を経て、近代中国の幕開けとともに脚光を浴びることになった墨家の思想の全容と消長の軌跡を、斯界の第一人者が懇切に説く。

目次

尚賢上篇
尚同上篇
兼愛上篇
非攻上篇
非攻下篇
節用上篇
節葬下篇
天志上篇
明鬼下篇
非楽上篇 〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

36
小説「墨攻」の酒見氏の訃報に。一時、儒家と並ぶ勢力を誇った墨家。非攻、兼愛、倹約を説き、防衛指南者でもあった墨子を伝えるテキスト。非攻、兼愛とリベラル的な教義を説きつつ、防衛時は全体主義的、軍令最優先は二律背反な編だが、平時の理想と有事の道理と見れば至極当然であり、群雄割拠の世の中なら尚の事。大国には自制を小国には富国と防衛強化を、それを妨げる贅沢と娯楽を蔑み、自らにも質素を課した。秦始皇、漢の儒教の国教化により消え果てた「墨子」もより近代的として見出されるが、世ごと人ごとに牽強付会される虚しさを、憤る。2023/11/23

singoito2

10
聖書の隣人愛にも似た兼愛の思想と言うことで読んで見ましたが、そんな一筋縄ではなくて、学団の結束の強さなどはピタゴラス学派に通ずるものがあったり、議論の進め方がソクラテスの口ぶりを思わせたりと非常に多様性に富んでいる。浅野さんの説明も非常に理路整然としていて読み応えがありました。2024/01/17

韓信

5
兼愛・非攻などの諸編の抄訳と解説、歴史的背景の概説から成る墨子入門書。諸国並立の封建制維持による平和の実現、人間の行動を規制する方便としての鬼神信仰、戦時下体制を平和時の社会に接続する法家との共通点など、豊かな学識に裏打ちされた解説は解りやすい。また、墨子の出自を士階層に求めたり、仕官目当ての入門者が多い初期墨家学団が、守城戦を通して鉅子の権威確立・思想の先鋭化を遂げて盛行するも、焚書・弾圧によって消滅するという歴史的変遷や、諸国に張り巡らされたネットワークや分業体制などの組織構造の解説も興味深く読めた。2014/01/28

山陰 柴

4
当時の社会を探る読み方をすれば、いろいろ発見できて面白い。節葬篇、非楽篇、非儒篇はとくに生々しく当時の風俗、楽しみ、孔子の生臭さが出てきて面白い。どんだけ葬儀に金をかけてるの!死に対しての儀式は誰のためなのか?音楽や踊りなんて役に立つの?彼が活躍したのは古代も紀元前450~390年代。当時の人間も今の人間も同じだな~と思う。一面選挙演説のような言葉とアピールは百家争鳴の時代に党派を結成した創業者墨子の出現は当時はセンセーショナルだったようだ。しかし、集まった若者は、出世を目指していたのにはリアルやなあ。2023/09/08

suimindukue

4
以前読んだ『墨攻』において初めて墨者集団がいかなるものであったか興味を持ち読んだ。それもおもしろかった。さらに思想内容も簡単にまとめて解説されていて読みやすい。2011/01/21

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