講談社学術文庫<br> 社会主義の終焉―マルクス主義と現代

講談社学術文庫
社会主義の終焉―マルクス主義と現代

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  • サイズ 文庫判/ページ数 293p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592926
  • NDC分類 309
  • Cコード C0110

内容説明

一九九一年に消滅したソ連は、マルクス・レーニン主義の名の下に、マルクスの思想とはかけ離れた全体主義国家として存在した。著者は、十九世紀のサン=シモン主義に遡り、産業化をめざしつつ前衛党による大衆支配へと変質した社会主義の変遷を跡づける。さらにルカーチからサルトルに至る二十世紀のマルクス主義知識人像の解体の過程をも考察し、社会主義体制崩壊の歴史的意味を問い直した好著。

目次

第1章 社会主義と「知」の支配
第2章 ロシア・インテリゲンツィアの世界―レーニンへ至る道
第3章 知識人問題と社会主義
第4章 新しい階級
第5章 二つの道―戦間期の社会主義と知識人
第6章 知識人の解体、メシアニズムの崩壊
終章 知識人論の現在

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

無重力蜜柑

2
題名が悪い。マルクス・レーニン主義ではなく、社会主義に関係する知識人を巡る言説や社会構造についての本。社会主義といっても内容の半分くらいはサン=シモン主義だし。やたらと文学を引用して根拠とする論法といい、柄谷行人や福本和夫へのハイコンテストな反論といい、今日ではめっきり死滅してしまった「左翼知識人」業界向けの本という感じで非常に読みにくかった。そもそも文章が下手でしょっちゅう脱線して「ともあれ」って感じで強引に議論を引き戻したりするし。2021/05/18

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