講談社学術文庫<br> 近代欧州経済史入門

講談社学術文庫
近代欧州経済史入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061592261
  • NDC分類 332.3
  • Cコード C0133

内容説明

本書は15世紀末の地理上の発見が触発した商業革命から17世紀の初期資本主義の完成までを論述。中世後期の東邦貿易の支配者ヴェニスは、東インド新航路の開拓によりポルトガル、スペインにその座を奪われ、さらに新興国のオランダ、イギリスが新大陸貿易の主要品「毛織物」の生産地として台頭する。転換期における大国の興亡と資本主義成立過程を説く名著。

目次

前編 近代欧州経済史における毛織物工業の地位(商業革命と毛織物工業;オランダ及びイギリスの興隆と毛織物工業)
後編 毛織物工業を支柱とするイギリス初期資本主義の展開(イギリス初期資本主義における毛織物工業の地位;イギリス初期資本主義の支柱たる毛織物工業の経営形態;イギリス「初期資本主義」の型)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

5
かなり読みにくくはある。「絶対王政の側にしてみれば…浮浪民の存在は社会の公安を紊すことゆえそのままに放置しえず、いわゆる「救貧法」を制定して、彼等に工業労働に必要な訓練を仕込み、漸次に生産部門へ定着せしめようとした…その方法の第一は、浮浪民に対する浮浪・乞食の禁止と就業強制である。これに関してはヘンリー7世治下以降エリザベス女王の治世にかけて数次にわたって条例が発布されている。それらの諸条例はしばしば史家によって「血の法律」とよばれているように、いずれも多かれ少なかれ相似た苛酷な処罰を含んでいる」2025/09/12

sk

1
近代資本主義の成立を史的に解明。大塚歴史学には独自の鋭さがあって、読んでいて楽しい。2016/03/12

ぽてと

1
国王の名前がすべて英語名になっているので、一瞬誰だろうと思う場合があった。もっとも文自体平明であり、大塚歴史学の入門書として優秀かもしれない。2015/05/17

はだにいいらしい

0
プレイログみたいな感じ2012/04/13

aki

0
相変わらず、めちゃくちゃおもしろいなあ。導入部は東洋貿易の支配者だったヴェニスがインド航路を発見したポルトガル、スペインに、その座を奪われ、続いて新興国のオランダ、イギリスが台頭。新大陸貿易の主要商品である毛織物の供給拠点として飛躍的に成長していく過程が描かれる。両国の特徴は毛織者の生産地でもあったこと。後半は主にイギリスを舞台に毛織物の生産・流通の主役が「都市の織元」から「農村の織元」へと移り、「農村の織元」が初期資本主義の主役となっていく過程を追っていく。オランダ衰退の理由も明らかにしている。 2025/04/02

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