内容説明
小林秀雄と吉本隆明は、日本の批評において非常に象徴的な対立点に立つ二つの極である。両者の批評に共通しているのは、「文学」がどういうものであるかについての卓越した確信であって、それは現在の批評の世界では希有なものである…。現実世界への言語と思想の有効性を鋭く問い続けた小林秀雄と吉本隆明の苦闘の道程をたどり、時代の風化に耐えうる真の「思想」とは何かを考察した画期的論考。
目次
1 言葉の海へ
2 「自己」という問い
3 「美」と「信」をめぐって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミツ
1
小林秀雄と吉本隆明という二人の思想家を西洋思想の文脈で捉え直しを計っている。 言語に対する両者の態度や思想や批評の在り方について考えさせられる。2009/05/14
ヤマニシ
0
「批評や文学は、その方法やスタイルが書き手の切実な動機から逸脱してすこしでも技術化されている感じを与えると、必ずある頽落の気配をもたらす。ところがまたこの頽落の気配を打ち消す方法がいくつかあって、もっとも代表的なのが、その方法やスタイルの理由を時代や歴史の大きな課題と結びつけるという方法である。これなら、自分の内的な動機に即さなくても、誰にでもそれらしい動機が与えられるからである。」(p4-5)2024/12/25
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栞:第一部まで2016/08/02
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う、名著2016/12/26
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無聊を慰めるために記録。単行本で読んだ。精読の予定。学術文庫版のまえがき、清冽なものがある。




